3. 柔道整復師の就職先は接骨院や整骨院?
柔道整復師が行っている整復や固定などの治療方法を聞くと、接骨院や整骨院で働いているイメージがありますよね。しかし、柔道整復師は、接骨院や整骨院に限らず、いろいろな場所で働いています。
柔道整復師の就職先は、接骨院・整骨院・病院、あるいはスポーツトレーナーとして活躍したり、介護福祉分野でも機能訓練指導員として働いたりすることができます。また、自分で接骨院や整体院などを開業することも可能です。
令和4年衛生行政報告例によると、全国で柔道整復師として働く人は78,827人になりました。柔道整復をおこなう施術所は50,919ヶ所となっています。10年前と比べて就業人数は2万人以上、施術所は8,400ヶ所以上増加しており、柔道整復師が活躍できる場所は確実に広がっています。
参考:厚生労働省「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」
4. 柔道整復師になるにはどのような資格が必要?
柔道整復師になるには、厚生労働省が毎年3月に実施している国家試験に合格する必要があります。
柔道整復師の国家試験の受験資格を得るためには、養成校(大学または専門学校)で3年以上の教育課程の修了が必要です。同課程では解剖学や生理学などの体に関する知識や、外科学や整形外科学などのケガに関する知識などを学習します。
養成校では、座学だけではなく、現場での実習も行われます。実習は、養成校によっては、接骨院だけではなく、病院実習やトレーナー実習なども行えるため、養成校入学前には、将来進みたい分野の実習の有無を確認しておくといいでしょう。

