5.介護タクシーの大変なこと・やりがい
介護タクシーのドライバーは、障がいを持つ人や介護が必要な人の移動を支える「縁の下の力持ち」のような存在です。
利用者さんとのコミュニケーションが重要になりますが、介護タクシー特有の苦労・やりがいはどのようなものでしょうか?
過去にインタビューをしたNさん(52歳)は次のように語っていました。
ー仕事にはどういったやりがいがありますか?
いま毎朝、知的障がいを持った女の子を送迎しています。
その子は特別支援学校にスクールバスで通っていたんですけど、暴れて何度も窓ガラスを割ってしまい、学校から「自主登校」をお願いされていたんですね。
ただ、お母さんが免許を持っていないので、ぼくが送迎を引き受けることにしました。
ー介護タクシーでは問題なく送迎できたんですか?
はじめは食べ物を投げつけられたり、噛み付かれたりしました。ただ、その子は娘と同じ高校3年生で、相談員の人もぼくも「なんとか学校に通わせてあげたい」という気持ちがありまして。
それで1ヶ月くらい辛抱強く接していたら、その子も「これに乗って学校に行くんだな」と認識できたみたいで、大人しく座ってくれるようになり、いまは毎日学校に通っています。それで親御さんから感謝の言葉をもらったときは嬉しかったですね。
【転職者インタビュー】介護タクシー6年目52歳/転職6回より抜粋
また、インタビューの中で「一般のタクシードライバーになろうとは思わなかったか?」という質問を投げかけたところ、Nさんは「毎日、新しいお客さんを乗せるタクシーよりも、関係性をつくりながら仕事ができる介護タクシーのほうが自分には合っている」と答えてくれました。
介護タクシーを開業する場合、営業による新規開拓はもちろん必要ですが、仕事を紹介してくれるケアマネジャーや利用者さんとの関係ができてくると、ある程度自分のペースで仕事ができるメリットがあるようです。
6.最後に
日本の65歳以上の高齢者数は、2025年には3,600万人を超える見込みで、介護の需要はさらに増えると考えられています。
そのような状況において、介護タクシーの需要も増すことが予測され、個人開業も目指せる介護タクシーは、介護経験・資格を活かしたい人だけではなく、業界未経験の人にもおすすめの仕事であるといえます。
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【転職者インタビュー】介護タクシー6年目52歳/転職6回

