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世界各地で新たな古代人骨や遺体が発見され、歴史や文化を見直す重要な成果として注目されています。
最新のDNA解析や保存状態の良さから、当時の社会や人々の生活像を知る貴重な手がかりが次々と明らかになっています。
ハンガリーで見つかった女性の遺骨
学術誌『PLOS ONE』によると、ハンガリー中部のセーケシュフェヘールヴァールにある10世紀の墓地では、武器とともに埋葬された女性の遺骨が発見されました。
当初は男性戦士の墓と考えられていましたが、DNA解析の結果、女性であることが判明しました。
剣や弓矢などの武器に加え、装飾品も一緒に副葬されており、遺骨には武器使用や騎乗の痕跡が見られました。
研究者は、この女性が実際に戦闘に関わっていた可能性が高いとし、「当時の社会構造が想像以上に複雑だったことを示す」とコメントしています。
ウィーンでローマ時代の遺骨を発見
ウィーン博物館公式サイト「Wien Museum Magazin」によると、ローマ時代の集団墓地とみられる場所から少なくとも129体、破片を含めると150体を超える人骨が発見されました。
遺骨はすべて20〜30歳の成人男性で、剣や槍による外傷が確認されました。
処刑ではなく戦闘による死と考えられ、ローマ兵だけでなくゲルマン系戦士も含まれていた可能性があります。
専門家は「ローマ時代の兵士の遺体がこれほど大量に見つかるのは極めて異例」と指摘しており、今後はDNAや同位体分析による詳細な調査が計画されています。
