ペルーで5000年前の遺体を発見
さらに、ペルー文化省の声明によると、リマ近郊バランカ県のカラル文明の古代漁村から約5000年前の女性の遺体が発掘されました。
女性は膝を胸に寄せた屈葬の姿勢で発見され、竹の織物で丁寧に包まれていました。
頭部には繊維の頭飾りが残され、遺体の周囲にはサツマイモや機織り道具、アマゾン原産の貝殻や鳥類の装飾品などが副葬されていました。
これらの出土品は広範な交流ネットワークを示しており、埋葬方法も当時の上流階級に特有の「パイハン様式」だったとされています。
専門家は「ペルー先土器時代末期の文化と社会構造を理解する貴重な手がかりになる」としています。
戦士の存在やローマ時代の戦闘の実態、そして南米最古級文明の社会構造など、歴史を塗り替える発見が次々と報告されており、今後の研究によってさらに新たな古代史の断片が浮かび上がることが期待されています。
