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「毎日ベッドで泣いていました」…横山由依(32)が語る、AKB時代の“リーダーの重圧”と「救われた“親友”の一言」

「毎日ベッドで泣いていました」…横山由依(32)が語る、AKB時代の“リーダーの重圧”と「救われた“親友”の一言」

◆2代目総監督就任にあたり混乱も

——AKB48時代は、2代目総監督を務めました。

横山:
初代総監督の高橋みなみさんから「次期総監督になって」と言われて、そこから1年ぐらいはバトンタッチ期間のような感じでした。高橋さんもいて、私は「次の総監督」。グループとしても総監督の交代というのは、そのときが初めてのことでしたし、どこかふんわりした立場で、グループを仕切るにしても、高橋さんがやるのか私がやるのか、立ち位置がよくわからない状態でした。

横山由依さん
——それは大変そうですね。

横山:
正直、混乱していました。いざ高橋さんが卒業して、自分が総監督になってみると、想像以上に大変でした。私にとっての理想のリーダー像は、たかみなさんでした。みんなに背中を見せて引っ張って、MCをやるといつも名言を出す。大事なときにみんなを叱ることもできる。

——リーダー像を高橋さんの姿で固めてしまった?

横山:
そうなんです。そこに合わせにいってしまって、「全部やらなきゃ」「たかみなさんにならなきゃ」と思っていました。でもたとえばコンサートでMCをやると、締めのコメントもだらだら何を言っているかわからなくなってしまう。メンバーよりも先に運営側の決定事項を知っていたりもするので、メンバーという立場だけでなく、運営側のことも見えてくる。グループやメンバーが大好きだから総監督になったはずなのに、だんだんメンバーの気持ちがわからなくなっている自分がいました。


◆泣いていた自分を救ってくれた親友・大家志津香

横山由依さん
——間に立つのはきついですね。

横山:
メンバーにご飯を誘ってもらっても、レッスンのときに言った言葉で、みんなが嫌な思いをしていないかなと考えてしまうと、一緒にワイワイできないなと断ってしまったり……。たかみなさんに頼るという手段も、そのときの自分には恥ずかしくてできなくて。ひとり家に帰ってベッドで泣いていました。休みの日にはカーテンも開けたくなかったです。

——かなり追い詰められているのが伝わってきます。

横山:
すべてが空回りしてしまって、自分の醸し出している空気も重かったりトゲトゲしていたんじゃないかと。そんなとき、メンバーの大家志津香ちゃんとふたりで話す機会がありました。

——大家さんは親友だとか。

横山:
地方から出てきた同士で、もともと仲良くしてもらっていました。そのときは、みんなとご飯も行かずに距離を取っていたのですが、なにかのきっかけで一緒にご飯に行くことになって、そのまましーちゃんの家に行ったとき、飲みながら「もうイヤだ」と泣いてしまったんです。そのときしーちゃんが「大丈夫だよ。ゆいちゃんはこうやってやってきているし、大丈夫。いっぱいいっぱいなら頼っていいよ」と言ってくれて。すごく優しくて、とても救われました。

——ステキなお話です。

横山:
先ほど家族ができて自分の弱さが出せるようになったとお話しましたが、このときも大きなポイントでした。私はたかみなさんになろうとしていたけれど、そうじゃなくて、私は私でしかない。たかみなさんになろうと思ってもなれないし、ならなくていいんだ。「自分でいいんだ」と。そこからすごく楽になりました。

配信元: 日刊SPA!

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