◆同じ会社で働く親友の妹のことも「ちゃん呼びはだめ!」と注意される
埼玉県在住の野原雄介さん(32歳・仮名)は、つい先日ちゃん呼び問題で上司に呼び出されたと苦笑する。
「会社の他の部署に親友の妹がいるから、昔からの癖で『ちゃん』呼びするじゃないですか? そしたら上司から『お前ニュース見たのか? ちゃん呼びは良くないし、馴れ馴れしすぎないか?』と言われたんです」
野原さんは笑って「親友の妹で小さい時から知っている子ですよ!」と返答したが、それでも上司は「社内ではきちんと『さん』で呼ぶべきだよ」と折れなかったようだ。
「同じ部署のただの後輩や同期ならセクハラになるかもしれませんが、親友の妹ですよ? 別にどうしても、ちゃんで呼びたいわけじゃないからいいけど、大袈裟すぎないかなって」
上司は「お前が良くても気にする人もいるかもしれないから」と頑なだったんだとか。
「上司はもう50代だから定年までは安定して働いていたいから、とにかく波風を立てて欲しくないようで……気持ちはわかりますけど」
◆もう社内の女性とは喋らないほうがいい
野原さんが「いろいろ面倒くさいですね」というと、上司は「究極、もう女性社員とは何も話さないほうがいいかもな」と力無く笑っていたようだ。
「普段は気をつけられても部署の飲み会とかお酒が入ったら、ハメを外してしまう人も出てくるだろうから『飲み会も男女別にしてほしい』と言っていました」
笹本さんは親友の妹を“さん”呼びに変えて、「何? 急に気持ちわる!」と笑われてしまったようだ。
筆者(吉沢さりぃ)は女性だが、“男性は生きにくそうだな”と少し同情してしまった。同時に、年下男性に馴れ馴れしく「イケメン!」とかいうのは控えようと思った。明日は我が身……!
<取材・文/吉沢さりぃ>
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

