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外壁の張り替え費用はいくら?塗装やカバーリングとの違いを徹底解説!

外壁の張り替え費用はいくら?塗装やカバーリングとの違いを徹底解説!

「訪問販売の業者に『そろそろ張り替えを検討した方がいいですよ』と言われた」
「塗装や張り替え、カバーリングなど工法がいろいろあるが、我が家にはどれが合っている?」
「費用がいくらかかるのか見当もつかなくて不安」

このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

外壁は、雨や風、直射日光から大切なお住まいを守る重要な部分です。劣化を放置してしまうと、雨漏りや構造体の腐食など、より大規模な修繕が必要になることもあります。
そうなる前に適切なタイミングでメンテナンスを行うことが、お住まいの寿命を延ばし、将来的なコストを抑えることにも繋がります。

この記事では、外壁リフォームの中でも大規模な工事となる「張り替え」に焦点を当て、費用相場と外壁材の種類、塗装やカバー工法との違い、工事中の注意事項や事例紹介まで、あなたの疑問や不安を解消するために徹底的に解説します。

1.外壁の「張り替え」とは?塗装・カバー工法との違いを比較

外壁のリフォームには、大きく分けて「張り替え」「カバー工法」「塗装」の3つの方法がありますが、ご自宅の状態やご予算、将来のメンテナンス計画に合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。

  • 張り替え
    既存の外壁材をすべて剥がして撤去し、下地から新しくした上で、新しい外壁材を施工する方法です。いわば、外壁を一度リセットする工事です。
  • カバー工法(重ね張り)
    既存の外壁材の上から、新しい外壁材を重ねて張る方法です。解体作業がないため工期が短く、費用も抑えやすいのが特徴です。
  • 塗装
    既存の外壁材の表面に、新しい塗料を塗って保護する方法です。最も手軽で費用も安いですが、外壁材自体の劣化が進行している場合は適用できません。
  • 1-1.張り替え・カバー工法・塗装のメリット・デメリット

    それぞれの工法の特徴を、項目ごとに比較してみましょう。

    項目 張り替え カバー工法 塗装
    費用
    高い

    中程度

    安い
    工期
    長い
    約2週間~1ヶ月

    中程度
    約2~3週間

    短い
    約1~2週間
    耐用年数
    長い
    20年以上

    長い
    15年以上

    短い
    10~15年
    断熱性・遮音性
    向上できる

    やや向上できる

    ほぼ変わらない
    耐震性
    向上できる
    (軽量化)

    悪化の可能性
    (重量増)

    変わらない
    下地補修
    可能

    不可

    不可

    1-2.外壁張り替えがおすすめのケース

    比較表からもわかるように、張り替えは費用と工期がかかるものの、お住まいの性能を根本から改善できる最も確実な方法です。特に、以下のようなケースでは張り替えを強くおすすめします。

    外壁内部の劣化が疑われる場合

    外壁のひび割れが進行していたり、外壁材が浮いたり剥がれたりしている場合には、内部の防水シートや下地まで劣化が進んでいる可能性があります。このような状態でカバー工法や塗装を行っても、根本的な解決にはなりません。

    雨漏りが発生している場合

    すでに雨漏りが起きている場合、原因は外壁の表面だけでなく内部にある可能性が非常に高いでしょう。張り替え工事で下地の状態からしっかり確認し、修繕する必要があります。

    築年数が古く、メンテナンス歴が不明な場合

    中古住宅を購入した場合など、これまでのメンテナンス履歴がはっきりしないお住まいは、一度リセットする意味でも張り替えが安心です。

    耐震性を向上させたい場合

    現在の外壁が重いモルタル壁などの場合は軽量な金属サイディングなどに張り替えることで家全体の重量が軽くなり、地震の揺れに対する構造体の負荷を軽減できます。

    1-3.カバー工法や塗装がおすすめのケース

    一方で、以下のような場合はカバー工法や塗装が適しています。

    外壁の劣化が表面的な場合

    色あせや軽い汚れ、細かなひび割れなど、劣化が外壁材の表面にとどまっている場合。

    費用をできるだけ抑えたい場合

    張り替えに比べて、カバー工法や塗装は解体費用や廃材処理費がかからないため、コストを抑えることができます。

    短期間で工事を終えたい場合

    カバー工法や塗装は外壁の解体作業がない分、工期を短縮できます。

    2.【写真で解説】外壁の張り替えが必要な劣化サインとタイミング

    一般的に、新築から10年で一度目の点検、20年〜30年で張り替えを含む大規模なリフォームを検討する時期と言われています。
    ここでは、劣化の深刻度別に代表的な症状をご紹介します。

    深刻度が「3」に近いほど、張り替えの必要性が高まります。

    【深刻度1】塗装リフォームで十分に対処が可能です
    【深刻度2】カバー工法や塗装リフォームで対処が可能です
    【深刻度3】外壁の張り替えが適しています

    症状 深刻度 症状の説明
    カビ・コケ・藻
    1 ・外壁の表面にカビなどが発生していますが見た目に比べて被害は少ないです。
    ・長期間放置することで悪影響はありますが、デザイン性を気にしないのであれば今すぐ修繕が必要という状況ではありません。
    色あせ
    1 ・塗装した塗料の色が薄くなったりツヤが失われてきた状態です。
    ・外壁を保護するという塗料の機能が失われてきていますのでリフォームを検討する目安となります。
    チョーキング
    2 ・外壁をさわったときに粉がつくような状態です。
    ・塗料が完全に機能を失っていますので外壁の下地が見える前にリフォームをしましょう。
    塗膜の剥離
    2 ・塗膜が膨らんでいたり剥がれ落ちている状態です。
    ・下地が見えていますので外壁素材に悪影響が出ている可能性が高いです。外壁のリフォームをする必要があります。
    クラック
    3 ・サイディング外壁やモルタル外壁にひび割れが入っている状態です。
    劣化症状としては重度で、雨漏りなどにより外壁内部が侵食されています。
    ・もしひびの幅が1ミリを超えているような場合は今すぐリフォームが必要です。
    モルタル外壁の剥離
    3 ・外壁自体に大きなひび割れや欠損があるなら、今すぐメンテナンスが必要です。
    ・破損した部位から雨水や虫が浸入する恐れがありますので、すぐに業者に見積もり依頼をして下さい

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