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外壁の張り替え費用はいくら?塗装やカバーリングとの違いを徹底解説!

外壁の張り替え費用はいくら?塗装やカバーリングとの違いを徹底解説!

3.【坪数・単価別】外壁張り替えの費用相場

ここでは、最も気になる費用について詳しく見ていきましょう。
外壁の張り替えは決して安い工事ではありません。だからこそ、事前にしっかり相場を把握し、適切な予算を組むことが大切です。

3-1.【坪数別】戸建ての費用相場

一般的な戸建て住宅(2階建て)の場合、延床面積ごとの費用相場は以下の通りです。

延床面積 費用相場
30坪 約150万~250万円
40坪 約200万~300万円
50坪 約250万~350万円

※上記はあくまで目安です。お住まいの形状(凹凸の多さ)や窓の数、使用する外壁材のグレード、下地の劣化状況などによって費用は変動します。

3-2.費用の内訳

張り替え費用の総額は、主に以下の3つの要素で構成されています。見積書を見る際に、それぞれの項目が適切かチェックする参考にしてください。

  • 材料費
    新しい外壁材や防水シート、下地材などに掛かる材料費は全体費用の過半を占めます。
  • 工事費
    足場の設置と解体、既存外壁の解体・撤去、下地補修、新しい外壁の施工、シーリング工事など、職人の工賃にあたる部分です。
  • その他諸経費
    廃材の処理費用や現場管理費、運搬費、駐車場代などです。
  • 3-3.外壁材ごとの費用相場(1㎡あたりの単価)

    どの外壁材を選ぶかによって、外壁張り替えの費用は大きく変わります。
    代表的な外壁材の1㎡あたりの単価と、それを使って延床30坪の住宅を張り替えた場合の費用総額の目安をご紹介します。

    外壁材の種類 1㎡あたりの外壁材費用単価 30坪の外壁材費用相場 合計工事費用
    窯業系サイディング 4,000~8,000円 70万円 150〜220万円
    金属系サイディング 5,000~10,000円 90万円 160〜230万円
    木質系サイディング 7,000~12,000円 110万円 170〜240万円
    樹脂系サイディング 8,000~15,000円 120万円 190〜250万円

    ※30坪住宅の外壁面積を約120㎡として算出。
    ※価格は商品グレードや施工業者によって異なります。

    4.どの外壁材を選ぶべき?人気の種類と特徴を比較

    現在主流となっている4種類の外壁材の特徴を詳しく比較します。それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身のライフスタイルや価値観に合った外壁材を見つけましょう。

    4-1.【シェアNo.1】窯業系サイディング

    【メリット】デザインや色の種類が豊富、耐火性に優れる、比較的安価
    【デメリット】定期的な塗装とシーリングのメンテナンスが必要

    セメント系の基材に表面塗装したもので、国内で最も普及している外壁材です。デザインが豊富で多くの選択肢があり、お好みの外観を実現しやすい素材です。

    4-2.【軽量で安心】金属系サイディング(ガルバリウム鋼板)

    【メリット】耐久性が高い、軽量で耐震性に有利、断熱材一体型の商品もある
    【デメリット】傷がつきやすく、錆びることがある、衝撃でへこみやすい

    金属系サイディングは非常に軽量で、住宅の耐震性の向上も実現できます。表面に傷がつかなければ20年以上の耐久性も期待できますが、傷からのもらい錆や沿岸部での塩害による腐食に注意が必要です。

    4-3.【ぬくもりのある質感】木質系サイディング

    【メリット】自然な風合いでデザイン性が高い
    【デメリット】価格が高い、定期的な塗装メンテナンスが必須

    天然の木材ならではの質感と温かみが人気の外壁材です。
    天然素材であるため耐候性に劣り、雨風に晒される箇所では5年程度のサイクルでの塗装メンテナンスが必須となります。

    また、防火指定のある地域では使えない場合があることにも注意が必要です。

    4-4.【高耐久・メンテナンス性】樹脂系サイディング

    【メリット】耐候性が非常に高い、シーリングが不要、軽量で錆びない
    【デメリット】国内での取り扱い業者が少なく、デザインの選択肢が限られる

    欧米でよく利用されている外壁材で、軽量かつ耐久性が高く、メンテナンスの頻度を大幅に減らせます。価格はやや高めですが耐用年数も長いため、トータルでのコストメリットが期待できます。

    外壁材の種類 耐用年数
    (目安)
    メンテナンス周期 重量
    (耐震性)
    デザイン性 断熱性
    窯業系サイディング 15~30年 10~15年
    金属系サイディング 20~40年 15~20年 ◎(断熱材一体型の場合)
    木質系サイディング 10~30年 5~10年
    樹脂系サイディング 30~50年 ほぼ不要

    〈ワンポイント〉外壁張り替えと同時に耐震性能もアップ!

    現在の外壁がモルタルや重い窯業系サイディングの場合、軽量な金属系サイディングや樹脂系サイディングに張り替えることで、建物全体の重量を大幅に軽くすることができます。
    家の重量が軽くなると、地震の際の揺れが小さくなり建物への負担が大幅に軽減されます。外壁リフォームは、見た目や防水性能を回復するだけでなく、お住まいの安全性を高める絶好の機会でもあるのです。

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