5.スポーツインストラクターの将来性

5-1.売上は回復の兆し
近年のスポーツ志向・健康志向の高まりにより拡大傾向にあったフィットネスクラブ市場。新型コロナウイルスの流行により2020年は売上・会員数ともに大きく落ち込みましたが、2021年以降、会員数、売上ともに回復傾向にあります。

経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」より作成
新型コロナ生活調査(第1〜5回、第一生命経済研究所)によると、感染拡大後に中断した運動・スポーツを再開した人は53%で、残りの47%は再開していません。運動不足だと感じている(71.5%)、運動不足を解消する方法がわからない(45.1%)割合も依然として高止まりしており、体を動かす意欲や運動不足への危機感は高いことがわかります。
5-2.シニア向けサービスの需要に注目
また、65歳以上の高齢者の体力が向上傾向にあり、健康寿命も延びています。10〜20年前よりアクティブなシニア世代が増えているため、フィットネス市場においても高齢者の会員(利用者)の存在感が高まりそうです。

内閣府「令和6年高齢社会白書」第1章第2節より引用
今後、スポーツインストラクターには、スポーツの知識と経験を活かして介護予防メニューを考案するなど、高齢化が進むシニア層を意識した取り組みも期待されます。そのため、これからスポーツインストラクターを目指す人は、リハビリ系の国家資格や介護系の資格の取得を視野に入れてみるのもよいでしょう。就職・転職を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
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