7. 臨床検査技師の将来性
医師や看護師に比べると就業人口が少ない臨床検査技師ですが、近年は新型コロナウイルスの流行により、検査に携わる医療技術者として世間からの認知度も高まってきました。
検査結果がその後の治療方針を左右する以上、臨床検査技師は“検査のプロ”としてどんなときも速く正確に検査をおこなうこと、検査結果の異変にいち早く気がつき報告することが重要です。その専門性を発揮できるよう法改正で従来より多くの業務が任されるようになっていますし、医師の働き方改革を背景にこの傾向は今後も続きそうです。
キャリアを考えるうえでは、臨床検査にはさまざまな種類があるため幅広く検査技術を身につける道と、認定資格を取得するなどして専門性を磨く道の2つが考えられます。ただ、臨床以外にも選択肢は多くあり、新薬の開発や検査機器の営業、検査技術の研究、後進の育成、さらには公衆衛生の仕事に携わることもできます。
臨床検査技師は日本の医療を支えるうえで、今後も広く活躍が期待されています。
参考
- e-Gov 法令検索|臨床検査技師等に関する法律
- 岩間靖典『臨床検査技師になるには』ぺりかん社(2018年)

