7. 公認心理師の将来性
社会構造や人々の生活スタイルが急速に変化する現代では、心に問題を抱える人の数が年々増加しており、「生涯を通じて5人に1人がこころの病気にかかる」という調査結果も示されています(参考:厚生労働省)。人々の心の健康を守るために、心理職の活躍が期待される場面は今後ますます増えていくことが予想されます。
しかし潜在的なニーズが高まる一方で、心理職の働く環境は常勤の仕事が少なく、安定しているとは言い難い現実もあります。医療機関の場合、心理職がおこなう業務のうち診療報酬の加算対象となる項目は数少なく、心理職を積極的に雇用しにくい要因の一つとなっています。
このような実態があるなか、心理職初の国家資格として公認心理師が誕生しました。このニュースは心理職の社会的地位を向上させ、その専門性を社会に還元してほしいという期待の表れとも言えるのではないでしょうか。公認心理師の新設により心理職を取り巻く環境が今後どのように変わっていくのか、注目していきましょう。
参考
- 厚生労働省|公認心理師
- e-Gov法令検索|公認心理師法
- WILLこども知育研究所編著『公認心理師の一日』保育社, 2019
- 亀口憲治監修『臨床心理士・公認心理師まるごとガイド』ミネルヴァ書房, 2016

