

1.歯科技工士とは
歯科技工士は、歯科治療における詰め物や被せ物・入れ歯・矯正器具・インプラントなどの作成やメンテナンスをおこなう職種です。
歯の形や色、口の大きさなどは患者さんごとに違うので、一人ひとりにぴったりと合うものを作成しなければならないため、精密な制作技術を求められる職人のような面があります。
2.歯科技工士の仕事内容は?
歯科技工士の仕事は、歯科医師の指示書にしたがって歯科技工物(詰め物・入れ歯・インプラントなど)を作成することです。
取り扱う歯科技工物には保険診療と自由診療の物が存在します。保険診療の場合は安価な代わりに材質などに制限があり、自由診療の場合はその制限がなくなる代わりに高額になります。
代表的な歯科技工物の種類と目的を確認してみましょう。
■代表的な歯科技工物
| インレー | いわゆる「詰め物」。虫歯治療などにより歯の一部が欠けてしまった場合に、金属・陶材・強化プラスチックなどで作成し、セメントなどで欠けた部分に装着して歯の形や機能を回復します。 |
|---|---|
| クラウン | 虫歯治療や事故などによって欠けた歯を覆う「被せ物」。処置範囲が狭い場合はインレー、大きい場合はクラウンという使い分けをします。 |
| ブリッジ | 歯を喪失したときに用いる技工物。失った歯の両隣にある歯を支えとし、橋をわたすようにして義歯を入れます。支えとなる歯を削る必要があるので、健康な歯に負担がかかる可能性があります。 |
| 部分入れ歯 | ブリッジと同様に、部分的に失った歯を補うための技工物。クラスプと呼ばれる留め具で、残っている歯と固定します。比較的安価に作成することができ、取り外しも可能。自由診療の物には、クラスプを使用しないものもあります。 |
| 総入れ歯(総義歯) | 上下どちらかのあごに歯が1本もない場合に用いる義歯。支柱となる歯がないため、口腔内の粘膜に密着させることで安定させます。 |
| インプラント | クラウンや入れ歯以外の喪失歯を補う方法(自由診療)。歯根のかわりとなるネジ「フィクスチャ—」、歯の部分となる「上部構造」、双方を連結する「アバットメント」からなります。ブリッジや部分入れ歯と違い、残っている歯への負担が少ないとされています。 |
■歯科技工士の一日
独立し技工所を立ち上げた歯科技工士の一日の様子を紹介します。
▼歯科技工士の一日密着動画を見る

