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准看護師とは? なり方や看護師との違い、給料について解説!

准看護師とは? なり方や看護師との違い、給料について解説!

3. 准看護師の仕事内容

准看護師と看護師で業務範囲に大きな違いはありません。勤務先や配属先によって異なりますが、医師や歯科医師、看護師の指示のもと、バイタルチェック、手術・診療の補助、カルテの記入などをおこないます。ただし、准看護師養成所の教育内容に看護計画立案が含まれていないことから、看護計画立案は看護師の役割となります。

准看護師にできること・できないこと

できることできないこと
・バイタルチェック
・点滴・注射・採血
・食事・排泄・入浴介助
・手術・診療補助
・カルテの記入 など
・自らの判断で業務をおこなうこと
・看護師に指示を出すこと
・看護計画立案 など

4. 准看護師の勤務先

准看護師の勤務先は67.1%が病院・診療所といった医療機関で、それに特養や老健などの介護保険施設が続きます。勤務先を問わず、看護師と准看護師では待遇が異なるため、仕事を探す際には労働条件をよく確認しましょう。

准看護師の勤務先
参考:厚生労働省|令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況より作成

なお、看護師と准看護師の割合を施設別に比較すると、准看護師比率が高いのは介護保険施設や診療所、准看護師比率が低いのは訪問看護ステーションや病院であることがわかります。

准看護師と看護師の施設別割合
参考:厚生労働省|令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況より作成
*介護保険施設等:特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)などが該当
*社会福祉施設:有料老人ホームや認知症グループホームなどの老人福祉施設、保育所や児童養護施設などの児童福祉施設が該当

病院

准看護師の34.3%は病院で働いており、看護師と同じように医師の診療補助や患者の世話を担います。病棟の場合、基本的な看護技術を身に付けられることや夜勤で手当が上乗せされることが魅力といえるでしょう。ただし、病棟では看護師一人ひとりが自律して職務に当たることが求められるシーンが多いため、応募要件を正看護師に限定している求人もあります。

診療所

准看護師の32.8%は診療所で働いていており、診療前の問診や検査の説明、採血、注射、点滴など一般的な診療補助を担います。小さな診療所では受付や会計、清掃などの雑務が業務に含まれることもあります。診療所の9割が無床診療所のため、基本的に外来・日勤のみという働き方になります。医師から直接判断を仰ぎやすい環境にあるため、病院より「准看護師可」の求人は多い傾向にあります。

介護施設

病院や診療所を除いた残りの多くの准看護師は介護施設で働いています。介護施設の場合、バイタルチェックや服薬管理、薬の塗布、喀痰吸引、往診・受診の付き添いなど、利用者の健康管理全般を担います。必要に応じてほかの介護職員と協力して利用者の入浴・食事・排泄の介助をおこなうこともあります。利用者の要介護度や医療依存度、夜勤やオンコールの有無は施設によって異なります。高齢化にともない施設数は増えているうえ「准看護師可」の求人も多いため、希望に合った仕事を探しやすいでしょう。

保育園

看護師と同じく准看護師も保育園で働くことができます。看護職員として、園児の健康管理や感染症の予防、職員(保育士)や保護者に対する指導などをおこないます。また、保育園で働く看護師または准看護師は1施設につき1名まで「保育士」とみなすことができるため、保育(補助)が業務に含まれることがあります。

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