5. 薬剤師の働き方
薬剤師の仕事着
白衣のイメージが強い薬剤師の仕事着ですが、職場によっては動きやすさを重視してスクラブを着用することもあります。
〈白衣〉
医療従事者の象徴とも言える白衣は、薬剤師にとって最も一般的な仕事着です。白衣は薬品や血液が付着したときに目立つことはもちろん、長い袖には薬品から身を守る効果もあります。有資格者であることが一目でわかることから、薬局やドラッグストアに勤務する薬剤師の制服としてよく採用されています。

〈スクラブ〉
近年はスクラブを着用する薬剤師も増えてきました。スクラブはカラーバリエーションやデザインが豊富で、白衣よりも親しみやすい印象を与えます。動きやすくお手入れもしやすいため、病院や介護施設など運動量の多い職場で採用されることが多いようです。

〈足元〉
薬剤師の仕事は長時間立ちっぱなしということも多いため、足元はスニーカーや革靴などの疲れにくい平らな靴が好まれます。
薬剤師の仕事道具
数多くある薬剤師の仕事道具の中でも主に調剤で使用するものについてご紹介します。
〈個人で用意する道具〉
- 薬学辞典:紙、電子辞書、アプリなどさまざまな種類がある
- 印鑑(調剤印):処方箋に日付と名前を同時に捺印できる調剤印は薬剤師のマストアイテム。キャップレスタイプは素早くきれいに押印できる
- 電卓:薬剤師専用の電卓なら散剤(粉薬)の力価計算やピッキングの余り計算、次回来局日の計算などが簡単にできる
- 医療用ハサミ:薬の入った箱の開封やテープの切断に使用。テープがつきにくく、刃先に安全ガードのついた医療用ハサミが便利
- 多色ボールペン:インクの種類は3〜4色あると便利。摩擦熱や水で消えない油性タイプが良い
- メモ帳:新人薬剤師はメモをたくさん取る。丈夫なリングタイプがおすすめ

〈職場で使う道具〉
- 分包機:錠剤や散剤を自動で袋詰めする装置
- 錠剤半錠器:錠剤を半分に割る道具。半錠バサミ、半錠カッターなどがあり、錠剤の形状や硬さによって使い分ける
- はかり:薬剤の計量に使用。デジタル式で小数点以下第2位まで測れるものを使用
- 薬さじ(スパーテル):散剤を容器から量り取るスプーン。薬匙(やくし)とも言う
- 乳鉢、乳棒:散剤を混ぜるために使用
- メートルグラス:液体を測るために使用
- 薬価本:薬の販売名、成分名、薬効、薬価などが記載されている。保険診療で必要な薬価を調べるために使用

薬剤師の一日
薬局薬剤師の一日は「患者さんが持参した処方箋に従って調剤と服薬指導をおこない、薬歴に残すこと」の繰り返しです。処方箋の内容や患者さんの話などの限られた情報から、医療過誤・事故が起こらないよう適切に処方監査・調剤・調剤鑑査等をする必要があります。

病院薬剤師の場合、調剤室と病棟を行ったり来たりする一日となります。薬の監査や調剤だけでなく、薬が効いているか副作用が出ていないかを日々確認し、カンファレンスでは薬物治療に関する意見を述べるなど、薬の専門家としてチーム医療に携わります。

救急を受け入れている病院の場合は、当直やオンコールがあることもあります。
▼薬局薬剤師の一日密着動画を見る
薬剤師の休日
薬剤師の休日は変則週休2日となることが一般的です。
基本的に薬局やクリニックは週休2日のうち日曜祝日が固定休となることが多いのに対して、病院やドラッグストアは365日稼働する必要があるため固定休がありません。
6. 薬剤師の給料
ジョブメドレーに掲載されている求人から薬剤師の賃金相場を算出しました。なお、残業手当など月によって支給額が変動する手当は集計対象外のため、実際に支払われる賃金はこれより多くなる可能性があります。
【全国平均】薬剤師の時給・月給・年収の相場
2024年12月時点の全国の薬剤師の時給・月給・年収の相場は次のとおりとなりました。
下限平均 | 上限平均 | 総平均 | |
|---|---|---|---|
パート・アルバイトの時給 | 2,067円 | 2,513円 | 2,189円 |
正職員の月給 | 30万4,353円 | 44万7,313円 | 35万5,932円 |
正職員の年収* | 426万942円 | 626万2,382円 | 498万3,048円 |
薬剤師が活躍する場は多岐にわたり、勤務先や勤務地、雇用形態などにより給料は異なります。詳しくはこちらの記事をご確認ください。
>薬剤師の給料は安い?都道府県別の月収・年収・賞与ランキングと初任給について紹介

