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調剤事務とは? 資格は必要? 仕事内容、勤務先、給料について解説!

調剤事務とは? 資格は必要? 仕事内容、勤務先、給料について解説!

3. 調剤事務の仕事内容

調剤薬局の業務は処方監査、調剤、調剤鑑査、服薬指導を担当する薬剤師と、それをサポートする調剤事務のチームプレーで成り立っています。調剤事務は薬剤師が働きやすいように、受付や会計、調剤報酬の請求、調剤補助などさまざまな面から業務を支えています。

受付

患者さんから処方箋、保険証、お薬手帳を預かります。初めて利用する患者さん(新患)の場合はアンケートへの記入を依頼し、病歴やアレルギーの有無、ジェネリック医薬品の利用意向などを確認します。処方箋の内容をレセコンに入力し、薬剤師に薬の処方を依頼します。

会計

調剤にかかった費用を計算し、患者さんからその一部(原則3割)を受け取ります。店頭でOTC医薬品や健康食品、サプリメントなどを販売している場合は、接客やレジを担当します。

調剤報酬請求

会計時に患者さんから受け取るのは調剤にかかった費用の一部(一部負担金)のみのため、残りについては国保や健保などの保険者*に請求します。月末〜月初にかけては、患者さん一人ひとりの1ヶ月分の調剤報酬明細書の作成、点検、請求作業が発生します。

*実際にレセプトの内容をチェックし、支払いをおこなうのは支払審査機関(社会保険診療報酬支払基金、国民健康保険団体連合会)となる

調剤補助

薬剤師の指示のもとで薬のピッキング*や一包化された薬剤の数量チェック*、調剤済みの薬の配達などをおこないます。ただし、薬の調剤や調剤鑑査、服薬指導は必ず薬剤師がおこないます。これらの業務を薬剤師の資格を持たない事務員がおこなうと、薬剤師法違反となります。

*薬のピッキング…処方箋の内容に従って薬を棚から取り出し、必要量を揃えること
*一包化された薬剤の数量チェック…薬剤師による調剤鑑査の前に、一包化された薬剤の数量を確認すること

医薬品の在庫管理・発注

薬の在庫を確認して、使用した分を医薬品の卸売業者に発注します。納品されたら発注内容と納品物に間違いがないか検品し、入庫します。

処方箋などの管理

処方箋や調剤録、薬剤服用歴(薬歴)には保管義務があります。処方箋の種類によって保管期間が異なるため、処方時期と種類別に整理しておく必要があります。

一般事務

そのほかにも、店内外の清掃、電話対応、書類整理、備品や消耗品の発注など、一般事務もこなします。

4. 調剤事務の勤務先

同じ調剤薬局でも、大手薬局か個人薬局かによって働き方に次のような違いがあります。

大手薬局

多店舗展開している大手薬局の場合、研修や業務マニュアルが整っているため未経験でも仕事を覚えやすいでしょう

総合病院の門前薬局など多忙な店舗が多いですが、生産性を高めるためにIT化にも積極的に取り組んでいます。

福利厚生が充実しており、近隣の店舗同士でスタッフを融通できるので休みも取りやすいですが、裏を返せばほかの店舗に応援に行かなくてはならない日もあります。また、通勤可能な範囲で異動を命じられる可能性もあります。

個人薬局

店舗数が1〜2店舗程度の個人薬局の場合、スタッフの入れ替わりが少なく、患者さんには顔馴染みの方も多いため、落ち着いた雰囲気の中で仕事ができるでしょう

基本的に異動もないため、一つの場所でじっくり仕事を覚えたい、人間関係を築きたいという方に向いています。

ただし、スタッフ数が限られているため、希望通りに休みが取りにくいこともあります

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