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栄養士とは? 資格の取得方法、管理栄養士との違い、仕事内容について解説

栄養士とは? 資格の取得方法、管理栄養士との違い、仕事内容について解説

特集 職種を知る 栄養士編 画像素材:PIXTA
なるほど!栄養士データ

1. 栄養士とは?

人々の食生活を支える栄養の専門家

栄養士はさまざまな施設で栄養指導・献立作成・調理をおこなう専門職です。

栄養士の発祥は日本。1924年に医学博士・佐伯矩が栄養学校(現在の佐伯栄養専門学校)を設立し、その卒業生が1926年に栄養士の先駆けとなる栄養手として輩出されたことから始まります。

終戦を迎えた1945年頃には食糧難による深刻な栄養不足を受け、限られた食糧を有効に使う方法を考えたり、外国に食糧支援を求めるために国民の栄養状態を調査したりと、栄養士の活躍の幅は広がりました。1948年には栄養士法が施行され、栄養士が「栄養の指導に従事することを業とする者」と定義され現在に至ります。

国勢調査によると、管理栄養士を含む栄養士の就業者数、平均年齢は以下のようになっています。

2023栄養士のデータ
総務省|国勢調査 抽出詳細集計より作成

栄養士と管理栄養士の違い

栄養士と管理栄養士では業務範囲が異なります。栄養士は主に健康な人へ栄養指導や給食管理をおこなうのに対し、管理栄養士は入院患者や特定保健指導*で食生活の改善が必要と判断された人向けの栄養指導病院・介護施設などで特別な配慮が必要な人向けの給食管理もおこないます。  

*40〜74歳の方へおこなう、メタボリックシンドロームの該当者・予備軍の減少を目的とした「特定健診」の結果をもとに、生活習慣の改善が必要な方へ指導すること

このように業務範囲が異なる背景として、もともと栄養士の管理職として誕生した管理栄養士が、生活習慣病の予防医療といった専門的な業務も担うようになったことが挙げられます。

また、栄養士と管理栄養士では免許の取得方法も異なります。栄養士が養成施設を修了し都道府県知事から免許を受けるのに対し、管理栄養士は栄養士免許を取得したうえで国家試験に合格し、厚生労働大臣から免許を受けます

 栄養士管理栄養士
免許の種類都道府県知事免許国家資格
受験要件栄養士養成学校の修了栄養士免許の取得
栄養指導一般的な栄養指導一般的な栄養指導に加え、病院や特定保健指導での栄養指導をおこなう
給食管理一般的な給食管理一般的な給食管理に加え、特別な配慮を必要とする給食の管理・指導をおこなう

管理栄養士について詳しくはこちらの記事で解説しています。

>管理栄養士とは?

2. 栄養士になるには?

栄養士免許が必要

栄養士として働くには、2〜4年制の栄養士養成施設で必修科目を履修し、都道府県知事から免許を受けなくてはなりません。

必修科目

  • 社会生活と健康
  • 人体の構造と機能
  • 食品と衛生
  • 実験・実習
  • 栄養と健康
  • 栄養の指導
  • 給食の運営

栄養士養成施設として厚生労働省から指定を受けているのは昼間部のみであり、夜間部や通信制はありません(2022年2月現在)。全国の管理栄養士・栄養士養成施設は、日本栄養士会のWebページから確認できます。

>公益社団法人日本栄養士会|管理栄養士・栄養士養成校案内

なお、栄養士から管理栄養士になるために必要な要件は、こちらの記事をご覧ください。

>管理栄養士になるには?

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