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栄養士とは? 資格の取得方法、管理栄養士との違い、仕事内容について解説

栄養士とは? 資格の取得方法、管理栄養士との違い、仕事内容について解説

3. 栄養士の仕事内容

栄養指導

健康な人を対象に食生活のアドバイスをおこないます。同じ健康な人でも、年齢や生活習慣はそれぞれ異なります。栄養士は一人ひとりに合わせて必要な栄養素やカロリーをふまえた食事内容を指導します。

給食管理(献立作成・調理)

一人ひとりに必要な栄養を計算しながら、献立を考えて調理をします。保育所で小さな子ども向けの食事を調理することもあれば、介護施設で高齢者向けの食事を調理することもあります。アレルギー食への対応や、食べやすい大きさ・軟らかさに調理することも大切です。

また学校や介護施設、保育所、幼稚園などでは、季節行事に合わせたメニューや郷土料理など、楽しく食べるための工夫も求められます。

食育

子どもたちの成長をサポートする学校や保育所などでは、教員や保育士と共に食育を推進します。 

栄養士は簡単な調理や野菜の収穫体験などを企画・実施しながら、子どもたちが食に関する正しい知識望ましい食習慣を身に付けられるよう指導します。

4. 栄養士の勤務先

2021年度に栄養士養成施設を卒業した栄養士の就職先を見ると、調理・献立作成がメイン業務となる学校や児童福祉施設、給食会社だけでなく、患者さんの栄養管理が必要な病院や高齢者の栄養状態や食事の知識が求められる介護保険施設など、幅広い就職先があることがわかります。

管理栄養士はその専門性から、高度な栄養管理や研究の資質が求められる病院、企業が特に就職先として多い傾向にありますが、栄養士もその専門性に対する需要は高いと考えられます。

2023_栄養士の就職先
参考:(一社)全国栄養士養成施設協会「卒業生の就職率と就職先」より作成

病院

管理栄養士が患者さんの栄養管理・指導をメインにおこなうのに対し、栄養士は主に病院食の調理や盛り付け、提供などのフードサービスをおこないます。献立は医師からの食事療法の指示書である食事箋に従って用意されます。

保育所・幼稚園・学校

主に給食管理をおこないます。学校で献立作成や調理をおこなう栄養士は学校栄養職員と呼ばれ、学校によっては給食だよりの作成も担当します。給食だよりでは食材の栄養価や行事食の紹介、食中毒に関する情報提供・注意喚起などをおこないます。

保育所では調乳、おやつの調理も業務の一つです。園によっては定期的に園児のもとを訪れ、食べている様子を確認したり、保育士と一緒に園児の食事をサポートしたりします。園の規模や設備によって調理環境が異なるため、応募時には求人や園見学でよく確認しましょう。

インタビュー 園の規模・厨房環境のチェックが大切

介護施設

利用者さん一人ひとりの状況や要介護度に合わせた食事を提供します。例えば噛む力が弱い人向けに食材を軟らかくした軟食、噛み砕く力が弱い人向けのきざみ食、噛む力が無く飲み込む力がある人向けのペースト食など、さまざまな形態に対応します。

給食会社

給食会社(給食受託会社)では、病院、介護施設、保育所、幼稚園などと契約し、給食業務を提供します。

配属先によっては、施設に直接雇用されている栄養士や調理スタッフと協力して業務をおこなうこともあります。例えば献立作成は施設側の栄養士が担当し、食事摂取量を把握するための残食量チェックは給食会社の栄養士が担当するなど、業務範囲は契約内容に応じて異なります

そのほか食品・医療・福祉関係の企業で商品開発や研究をする栄養士や、歯科診療所で歯科助手業務や口腔疾患に関する栄養指導をする栄養士もいます。

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