3.CRAになるには
CRAになるために必須となる資格はありませんが、治験のモニタリングをスムーズに進めるには医学や薬学に関する知識が欠かせないため、薬剤師・看護師・臨床検査技師・MR認定資格などの医療系資格を保有している人が優遇される傾向にあります。
3-1.英語力は必要?
CRAとして英語力が求められるかどうかは「所属する企業」と「実施する治験の種類」によります。
国内の製薬会社に就職し、担当する治験も国内の案件であれば、基本的に英語力は必要ありません。
しかし、国際共同治験(グローバル治験)を担当する場合は関係各所との会議はもちろん、各種書類も英語で作成されることがほとんです。基本的な英会話スキルはもちろん、医療英語を読み書きする能力も必要となります。
また外資の製薬会社に就職した場合は、日常的な社内のコミュニケーションにおいてビジネスレベルの英語力が必要になることもあります。
なお独立行政法人医薬品医療機器総合機構によると、2018年度(10月まで)の治験計画届出件数のうち国際共同治験の割合は55%でした。国際共同治験の割合は年々増しているため、CRAにとって英語力が必須となる日も来るかもしれません。
3-2.新卒でもなれる?
多くの製薬会社やCROにおいて、CRAの新卒採用がおこなわれています。
CRAの出身学科としては薬学系が多いですが、そのほか医学・理工学・文系など専攻関係なく多くの方が活躍しています。
4.CRAの年収
国内の大手CRO企業の平均年収は次の通りとなりました。
売上高 | 従業員数 | 平均年齢 | 平均年収 | |
|---|---|---|---|---|
シミックHD | 1,047億円 | 単体79人 | 46.1歳 | 1,052万円 |
これは主に管理部門に所属する社員の平均年収であり、企業の業績や従業員の勤続年数によっても年収は変わってきますので、あくまでも目安程度に捉えてください。

