◆Bさんの行動には「暴力の危険性」があったのか
偶然にも中国人同士だからか、「ヤクザ仲間」だと思い込んでしまったA。検察側は、犯行の危険性などを考慮し、懲役7年を求刑。一方、弁護側はBさんがAの車線変更の時にアクセル踏んだ可能性を指摘。Bさんの行動には、暴力の危険性が差し迫っていたとして「誤想過剰防衛」を適用し、示談が成立していることなどから、懲役3年執行猶予5年が相当だと結語。Cさんについては飛び出してくることは予想できないとして無罪を主張した。
次回、10月29日午後3時から判決が予定されている。
文/学生傍聴人
【学生傍聴人】
傍聴歴7年、傍聴総数1000件超。 都内某私立大の大学院に在籍中の現役大学院生。趣味は御神輿を担ぐこと。高校生の頃から裁判傍聴をはじめ、有名事件から万引き事件など幅広く傍聴している。その他、裁判記録の閲覧や行政文書の開示請求も行なっている。

