料理家の渡辺有子さんが先生に、ライターの吉田直子さんが生徒に。本誌で連載中の「&Cooking 渡辺有子の料理教室ノート」がWebでも読めるようになりました。2年目11月のテーマは、「秋から冬にかけてのご馳走」。3つのレシピを紹介します。

秋から冬にかけてのご馳走。
先生:前回教えた「栗のポタージュ」、直子さんが何度も作っていたと風の噂で聞いたわよ。
生徒:これまでは栗と聞いただけで腰が引けていたのですが、実際に手を動かしてみたら、ちゃんとおいしくできて驚きました!
先生:今回はオーブン料理に挑戦しますよ。
生徒:わわわ。オーブンと聞くだけで大仕事のイメージがありまして……。
先生:実は、オーブンほど手間をかけずにご馳走を作ってくれる道具はないの。
生徒:熱々のご馳走、食べたいです!
先生:その意気よ。最初に「骨付きモモ肉のロースト」の仕込みをして、焼いている時間でほかの2品も作っていきます。まずは鶏モモ肉に粗塩をなじませてね。しばらくおいたら黒胡椒をふりましょう。レモンは輪切りに、カリフラワーは小房に分け、小ジャガイモは皮付きのまま下茹でしておきます。
生徒:粗塩をすりこむ仕事は大好きです。
先生:オーブンを200℃に温めたら天板にオーブンシートを敷き、香り付け用のローズマリーとタイムを置いて、レモンの輪切りをのせましょう。その上に鶏モモ肉を置いて、皮目にオリーブオイルを塗ります。肉のまわりにカリフラワーと小ジャガイモをのせたら、オリーブオイルをふってください。
生徒:あれ。ここまで難しいこと、ひとつもありませんでしたね。
先生:そうそう。使い慣れれば何でもないの。オーブンで40分ほど焼くので、その間に「柿と芹のサラダ」を作りましょう。柿の皮をむいたら16等分に切ります。芹は3㎝長さに切りましょう。今日は柔らかい部分だけ使いたいので、根っこはお味噌汁の具などにしてね。さて、アーモンドはローストしてから粗めに刻み、チーズは1㎝角に切ります。チーズは、ほかの食材の邪魔をしない優しい味わいのものが合いますよ。今回はブリー・ド・モーという白カビのチーズを使いますが、カマンベールでもおいしくできます。
生徒:承知しました!
先生:切ったものをボウルに入れて、オリーブオイルをまわしかけ、米酢、粗塩をふります。柚子の皮を削って散らしたら完成です。さて、このまま「キノコとハーブのワイルドライス」を作っていきますよ。
生徒:スーパーフードですね! ワイルドライス、私は初挑戦です。ライスといいつつお米じゃないんですよね。
先生:そう。イネ科の植物で、栄養価の高い食材なのよ。パスタやクスクスの感覚で扱えばいいの。
生徒:なんと。急に身近に感じました!
先生:ワイルドライスはざっと洗ってからお湯で20分茹でてザルにあげます。椎茸とマッシュルームは4等分に切り、ハーブは粗めに刻みましょう。鍋にオリーブオイルを熱したら、椎茸、マッシュルーム、ハーブの順に中火で炒めて、フタをして弱火で3分蒸し煮にします。ワイルドライスを加えてさらに炒め、粗塩、バターを加えたら出来上がりよ。
生徒:炊かずにすむので気軽ですね。あ、40分経ちました。オーブンはいかがでしょう。
先生:はい。皮がおいしそうに焼けています。残りのオリーブオイルを鶏モモ肉の皮目に塗って、7〜8分焼いたら完成ですよ。
生徒:ご馳走がいとも簡単に! 張り切って作るので、誰か我が家に食べに来て〜。
1.骨付きモモ肉のロースト



〈材料〉3〜4人分
骨付き鶏モモ肉…2本(300g×2)
ローズマリー…4本
タイム…4本
レモン…1/2個
カリフラワー…1/3個
小ジャガイモ…4個
粗塩…小さじ1と1/2
黒胡椒…適量
オリーブオイル…小さじ2
- 〈作り方〉
1.骨付き鶏モモ肉に粗塩をすりこみ、しばらくおいてから黒胡椒をふる。
2.レモンは輪切り。カリフラワーは小房に分け、小ジャガイモは皮付きのまま下茹でしておく。
3.オーブンを200℃に温める。天板にオーブンシートを敷いてローズマリーとタイムを置き、レモンの輪切りをのせる。その上に骨付き鶏モモ肉を置き、オリーブオイル(小さじ1/2)を皮目に塗る。カリフラワーと小ジャガイモをまわりにのせてオリーブオイル(小さじ1)をふる。
4.オーブンで40分焼き、残りのオリーブオイル(小さじ1/2)を骨付き鶏モモ肉の皮目に塗り、さらに7〜8分焼く。

