お酒の原料は全部“植物”? ビール・日本酒・ワインなどを生む8種の植物の秘密

お酒の原料は全部“植物”? ビール・日本酒・ワインなどを生む8種の植物の秘密

お酒の原材料5…ジュニパーベリー
―ジンの核となる風味を与える針葉樹

ジュニパーベリー
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ジュニパーベリーという名前には、あまり聞き覚えがないかもしれません。これは、カクテルのベースなどとしても親しまれているジンに欠かせない材料です。

セイヨウネズ
セイヨウネズ。l.glz.ttlphotos/Shutterstock.com

ジンは、その独特な風味で知られる蒸留酒ですが、針葉樹であるセイヨウネズ(Juniperus communis)の果実ジュニパーベリーが、その風味の源。ジンの風味の核となる成分であるピネンやその他の精油成分を豊富に含むこの実によって、特有の爽やかな風味が生まれます。

豆知識:ジンの香りは松ぼっくり由来

ブルーベリーに似た深い紫色のジュニパーベリーは、一見ベリー類のような見た目をしていますが、じつは松ぼっくりと同じ球果。鱗片が木質化せず多肉質になるという特徴があります。

ジン
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ジンは、ジュニパーベリー以外にもさまざまな植物由来の原料(ボタニカル)を使って香り付けされます。

代表的なボタニカルとしては挙げられるのは、コリアンダーシード、アンジェリカルート、オリスルート、レモンピール、オレンジピールなど。そのほかにも、カルダモン、シナモン、ナツメグ、ショウガなど、多種多様なボタニカルが使用されます。

これらのボタニカルの組み合わせや配合割合によって、ジンの風味は大きく変化します。

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お酒の原材料6…サトウキビ
―黒糖酒・ラム・黒糖焼酎などの原料となるイネ科の植物

サトウキビ
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サトウキビから絞った汁をそのまま煮詰めて作る黒糖。サトウキビはイネ科の多年草で、温暖な気候で育つため、日本では主に沖縄県や鹿児島県の南西諸島で生産されています。黒糖は、精製された白砂糖に比べてサトウキビ由来のミネラルやビタミンが多く残り、豊かな風味があります。そんな黒糖を原料としたお酒には黒糖酒、ラム酒、黒糖焼酎があります。

○黒糖酒

黒糖酒の製法は、大きく分けて以下の2つの方法がありますが、ラム酒との違いは「米麹の有無」です。

1.黒糖を原料とした蒸留酒

  • 黒糖を水で溶かし、酵母を加えて発酵させます。
  • 発酵した液体を蒸留して、アルコール度数の高い蒸留酒を作ります。
  • 蒸留タイプの黒糖酒は、ラム酒に似た風味を持つことがあります。

2.黒糖を原料とした醸造酒

  • 黒糖を水で溶かし、酵母を加えて発酵させます。
  • 発酵した液体を蒸留して、アルコール度数の高い蒸留酒を作ります。
  • 蒸留タイプの黒糖酒は、ラム酒に似た風味を持つことがあります。

ラム酒

  • サトウキビの搾り汁や糖蜜を原料とした蒸留酒ですが、黒糖を原料としたラム酒もあります。
  • カクテルや料理に使われることが多いです。

黒糖焼酎

  • 黒糖を原料とした日本の蒸留酒です。
  • 鹿児島県の奄美群島でのみ製造が認められています。
  • ロックや水割りで飲むのが一般的です。
ラム酒
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