いつまでも輝く女性に ranune
「残クレで車を買う人は情弱」元ディーラー営業マンが明かす“残価設定型ローン”の落とし穴。銀行ローンの差額は50万円以上

「残クレで車を買う人は情弱」元ディーラー営業マンが明かす“残価設定型ローン”の落とし穴。銀行ローンの差額は50万円以上

「残クレアルファード」というワードがSNSを中心に話題になったことで「残クレ=悪」という風潮となりました。残クレ自体は考えられた商品で、近年高額化が進む新車を手頃な価格で買えるようになる点は評価できます。

ですが、「残クレは情弱向けの商品である」と元ディーラー営業マンの筆者は断言します。では、ローンを組んで車を買う場合に情強はどのようなローンを組むのか、実際にシミュレーションしながら解説します。車を“気軽に”買える残クレですが、“安く”買えるとは限らないのです……。

◆賢い人は残クレなんか使わない

契約
※写真はイメージです。以下同
冒頭で申し上げたように、情強(情報強者)は金利負担の大きい残クレは使いません。残クレはあらかじめ決められた将来価値(残価)をローンの最終回に据え置くことで毎月の負担が抑えられる画期的な商品ではありますが、据え置かれた残価にも金利(利息)の負担が発生します。そのため、同じ期間で残クレと通常のローンを組んだときに負担する金利が高額になります。

できるだけ金利を負担したくない人は、支払い金額が増える、あるいは期間が伸びたとしても負担の少ないローン商品を選ぶ傾向が強いと思われます。

◆残クレでセレナを買った場合の金額をシミュレーション

残クレを契約したときにどれくらいの金額になるのか、見ていきましょう。今回は筆者が先日注文したセレナでチェックしてみます。

「セレナ e-POWER ハイウェイスターV」(車両本体価格381万8100円、所要資金380万円)を毎月均等払い60回(5年)の残クレで購入した場合はいくらになるのかシミュレーションしてみると、毎月の支払い金額は4万3800円(初回のみ5万962円)となります。5年後の残価が217万6000円と50%以上が保証されています。この残価が高ければ高いほど、残クレは支払う利息が多くなります。ちなみに日産の残クレの金利は5.2%です。

日産のシミュレーションによると、クレジット支払額合計が476万7362円、うち利息80万7362円です。毎月の支払いで259万円支払っているのに5年後に217万円もの残債が残ってしまうのです。

残クレ最終回を迎えたら乗り換えてしまえばいい、と思われる方もいるかもしれません。もし残クレの返却要件(既定以内の走行距離、既定以内の傷やへこみ、事故による修復歴なし)を満たしていなければ、217万円を一括返済するか再度ローンを組んで支払わなければなりません。しかも80万円の高額な利息を払った上で、です。


配信元: 日刊SPA!

提供元

プロフィール画像

日刊SPA!

日刊SPA!は、扶桑社から発行する週刊誌「週刊SPA!」が運営するニュースサイトです。雑誌との連動はもちろん、Webオリジナルの記事を毎日配信中です。ビジネスマンが気になる情報を網羅!エンタメ・ライフ・仕事・恋愛・お金・カーライフ…。ビジネスタイム、プライベートタイムで話したくなる話題が充実!

あなたにおすすめ