いつまでも輝く女性に ranune
「年収1000万円以上の男性」を狙い続ける年収300万円の30代女性。10年間で300人と出会うも“成果なし”の意外なワケ

「年収1000万円以上の男性」を狙い続ける年収300万円の30代女性。10年間で300人と出会うも“成果なし”の意外なワケ

◆「年収2000万円以上」の男性と出会うも…

 実際にコンスタントに稼いでいる男性にも出会えたが、縁がなかったこともある。

「不動産経営の男性は、年収が2000万円以上ありましたが、『今すぐ子ども産める?』という勢いで、焦っていました。結局、『子どもを今すぐ産んでくれないなら嫌だ』と振られてしまいました」

 年収の巧妙な誤魔化しにも驚くが、もっと大胆な場所を誤魔化す男性もいる。

「結構多いのは身長ですね。プロフィール欄に書く身長と体重は自己申告なので。私は175センチくらいあるといいなと思っているのですが、明らかに170センチあるか微妙な男性が来たこともありました」

◆「婚活が趣味」という指摘は図星か

 危ない目に遭ったこともなくはない。

「マッチングアプリをしていた頃は、車デートでホテルに連れ込まれそうになりました。車を降りて、相手の男性に『お車代』を渡して帰ってもらいました。本来の『お車代』じゃない気もしますが(笑)」

 完璧な人間はいないとはいえ、こうしたネガティブな側面によって婚活へのモチベーションは落ちることはないのか。だがヌシさんは笑顔で首を振る。

「楽しいですよ、これまで出会えなかった人に会って話ができるのは、結果がどうであれ素敵な時間です。そういえば、ある男性から『君は婚活が趣味であって、結婚がしたいんじゃないんじゃないの?』と言われたことがあります。結婚は本当にしたいですが、婚活が趣味というのは当たっているかもしれません」

 ヌシさんが婚活に全霊を捧げるのには理由がある。彼女は「平凡な女子です」と本人が言うように、年収300万円ほどのOLだ。高校時代にこそ有名セクシー女優の追っかけをするなど熱を上げたが、現在は同じ熱量で入れ込むものはない。婚活で出会う「はじめまして」の瞬間に一番ときめくのだという。

「家と会社の往復の生活で、特に趣味があるわけではない私にとって、婚活は潤いなのかもしれません。仮に仕事だけしかしていなかったら聞けない話、知らない世界があるのですから」

 これまで婚活に費やしたお金は300万円以上。ここまで傾注したものは、確かに立派な趣味だろう。


配信元: 日刊SPA!

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