シャトー・ラフィット・カルカセ(AOC Saint-Estèphe)15.5/20

ピエール・モシール氏―シャトー・ラフィット・カルカセ支配人
サン・テステフ最古シャトーのひとつでブドウ栽培は1759年から続いている。1781年にルイ16世の法廷弁護士ジャン・ラフィットが地所を取得しカルカセと命名。18世紀シャルトルーズ様式の美しい建築。2016年ピエール・ルソーが取得後、3年で醸造施設、セラー、邸宅を大改修。砂利質台地に広がる35haの畑にカベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー35%、カベルネ・フラン5%の割合で植えられている。伝統的醸造法に最新技術を融合、12カ月樽熟成。力強く、エレガントで複雑、赤果実やスミレ香があるサン・テステフの典型スタイル。1932年からクリュ・ブルジョワ。2025年エクセプショネル昇格。
シャトー・ロジャック(AOC Médoc)16.5/20

ルネ・フィリップ・デュボスク氏―シャトー・ロジャック支配人
ベガダン村の歴史的なシャトーで2025年エクセプショネルを獲得した新星。1957年ベルナール・クリューズが引継いだ時は8haだったが、現在は75haに拡大。メドック北部の典型的なテロワールで砂利質と粘土質土壌が混在。カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー中心の伝統的アッサンブラージュで構造のしっかりした力強いワインを産出している。黒果実の凝縮感と優雅なタンニンが特徴。放牧しているリムザン牛400頭と馬の糞を肥料として使用。各区画の個性を活かした丁寧な醸造、12カ月樽熟成。近年の品質向上目覚ましく国際的な評価が高い。

