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「ただの計画」で終わらせない!ビジネスで確実に成果を出す「プロジェクトマネジメント」の本質

「ただの計画」で終わらせない!ビジネスで確実に成果を出す「プロジェクトマネジメント」の本質

プロジェクトマネジメントとは、古代から行われてきた目標を達成するための計画や活動のことを指します。ビジネスにおけるプロジェクトマネジメントの役割について、後藤彰弘氏の著書「予測不能な時代に確実に成功へ導く プロジェクトマネジメント」(幻冬舎メディアコンサルティング)より、詳しくみていきましょう。

世の中はプロジェクトであふれている

プロジェクトマネジメントという言葉を聞くと、たくさんの人が関わる大規模なビジネスプロジェクトや複雑な技術開発を思い浮かべ、「自分はそんなことはやったことがない」と考える人も多いかと思いますが、そんなことはありません。皆さんの日常は、実はプロジェクトマネジメントの連続で成り立っており、ただそのことに気づいていないだけなのです。

例えば、誕生日会や旅行、結婚式や引っ越しなどのイベントもすべてが立派なプロジェクトです。

プロジェクト(Project)とは、ある目標を達成するための計画や、その一連の活動のことで、誰もがこのプロジェクトを自然とマネジメント(管理)しています。

誕生日会を開こうと思ったときに、「いつやるのか?」「どんな会にしたいのか?」といった目標設定(○月○日に、皆を集めて楽しい会を開く)、「どこでやるのか?」「何を用意するのか?」「プレゼントはどうするか?」といった目標実現のための具体的な計画立案(装飾材料・食材・プレゼント決め、スケジュール管理)を行っています。そして決めた計画を実行(会場装飾、提供する献立の調理、会の実施)に移し、当日、無事に会が済んだあとに会のことを振り返り、皆から「楽しかったね、またやろう」などと、評価(ゲストの反応、自己評価)がされているはずです。

この一連の流れは、まさにプロジェクトマネジメントの基本的なフレームワークです。

プロジェクトマネジメントは古代から行われていた

プロジェクトマネジメントは最近になって始まったものではありません。古代から続く人類の営みのなかで、ずっと行われてきました。

農耕社会における集落単位での季節ごとの農作業は、共同体メンバーの役割分担、計画、準備、実行、完了といった段階があり、立派なプロジェクトマネジメントです。春の種まきから秋の収穫まで、天候や土壌の状態を考慮しながら適切なタイミングで必要な作業を行うことは、目標設定(豊作を目指す)、計画立案(作付け計画、労働力の配分)、実行(耕作、水の管理、害虫対策)、評価(収穫量の確認、来年への改善点の洗い出し)というプロジェクトの流れそのものです。

しかし現代において、ほとんどの人は日常生活の大半を無意識裡に過ごしているため、意識的に「マネジメント」している人はもしかしたらそう多くはないかもしれません。

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