パートでも雇用保険に入れる?加入条件と注意点
「パートでも雇用保険に入らなきゃいけないの?」と疑問に思う方も多いでしょう。実は、雇用保険への加入はパートやアルバイトなど働き方を問わず、また本人の希望の有無に関わらず、基準にあてはまれば自動的に適用されます。
雇用保険に入るための条件
雇用保険の加入には、以下の2つの条件をともに満たしている必要があります。
1)週の所定労働時間が20時間以上であること
※残業で20時間を超えても、契約上の勤務時間が20時間未満であれば対象外です。
2)31日以上の雇用が見込まれていること
※契約期間が31日以上、または更新予定がある、あるいは31日以上の実績がある場合などが該当します。
「雇用保険加入=扶養から外れる」は誤解
「雇用保険に入ると扶養から外れるのでは?」と不安を抱く方も多いですが、雇用保険の加入だけで扶養から外れることはありません。
雇用保険は「労働保険」であり、健康保険や厚生年金などの「社会保険」とは別制度だからです。扶養から外れるのは、あくまで年収が106万円または130万円を超えて社会保険に加入する必要が生じた場合に限られます。
なお、失業手当を受給している場合でも、年収130万円未満などの要件を満たせば扶養内にとどまることも可能です。詳細については、加入している健康保険組合にご確認ください。
【パート収入別】年収の壁と雇用保険・社会保険の関係
収入の違いによる年収の壁、雇用保険や社会保険に対する影響をまとめます。

上記の表は、年収1095万円以下の扶養者に扶養されている配偶者について、配偶者控除額や社会保険・雇用保険が手取りに与える影響をまとめたものです。
後述しますが、雇用保険料の負担は比較的小さく、手取り額に大きく影響するのは主に社会保険料の負担です。
