まとめ
雇用保険に入ると毎月保険料が引かれますが、その負担はわずかです。たとえば月収10万円なら、本人負担は月600円程度(一般的な職場の場合)。しかも会社と折半なので、全額を自分で負担するわけではありません。
一方で、万が一の失業時には生活を支える給付が受けられたり、育児や資格取得、再就職に関するさまざまな支援を受けられたりなど、得られるメリットは非常に大きいと言えます。
また、「雇用保険に加入すると扶養から外れるのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、加入のみを理由に扶養を外れることはありません。扶養の適用可否は、あくまで年収や勤務時間といった基準により判断されます。
雇用保険は、働き方の選択肢を広げ、将来のキャリア形成を支える心強い制度です。今後の働き方を見据える上でも、制度の内容をしっかりと理解し、必要に応じて活用を検討してみてはいかがでしょうか。
また雇用保険だけでなく、社会保険制度の変化も将来の年金を考える上で大切なポイントです。これまでは「扶養内で働く」という選択をする方が多くいましたが、近年は年収の壁の見直しもあり、「しっかり働いて扶養から外れ、自分の将来に備える」という方向へシフトする動きが目立ってきています。今後の働き方を考える際には、こうした制度の変化も踏まえて検討することが大切でしょう。
