◆「もう、やってらんない」タクシー運転手の怒りと嘆き

「営業所に戻ると、電動キックボードとの事故報告がほぼ毎日のようにあるんだ。乗ってるヤツのマナーは悪いし、交通ルールもあったもんじゃない。それで事故を起こすとこっちが悪くなるんだもん。やってらんないって」
この運転手によると、すり抜けようとして接触したり、一旦停止を無視して事故に繋がるケースが多いという。
「乗ってる人の中にはイヤホンして音楽聴いてるヤツもいるでしょ。そうすると後ろから来る車とか気づかないんだよ。この前も、前方を走ってた電動キックボードが、その前の自転車を抜かそうとしていきなり車線を膨らんできて、こっちが轢きそうになった。自転車抜くのはいいんだけど、抜く前に後ろ見て確認して、ウィンカー出せよって話」
◆トラックドライバーが目の当たりにした危険走行
また、30年の経験を持つトラックドライバーのBさんも、電動キックボードの無法ぶりをよく見かけるという。「後ろから電動キックボードがきたんだけど、すり抜けられるスペースがなかった。そしたら急に右車線に出て、さらに右折レーンに入って信号待ちの先頭に行こうとしたんだよ。先頭で待ってた車はビックリだよね。青信号に変わって発進しようとしたら、いきなり右折レーンから電動キックボードが飛び出してきたもんだから、派手にクラクション鳴らしてたな」

