結婚のデメリットをお金の面から

今度は逆にお金の面から結婚することのデメリットを見たいと思います。もちろん結婚に伴い結婚式や新婚旅行など費用が生じますが、ここでは結婚後のお金について紹介します。
お金の価値観
まずは二人のお金に対する価値観の違いが大きなデメリットとなる場合があります。単独世帯に比べ、結婚後は2人でお金の管理をする必要があるので、わずかな価値観の違いが夫婦喧嘩につながることもあるでしょう。
一方が生活費を渡さない、小遣い制になりお金が自由に使えない、相手の浪費癖がひどい。など火種となる要素はたくさんあります。つい、「一人のほうが良かった」と発したくなりそうですね。
離婚のリスク
「結婚することよりも離婚することの方が数倍大変」と経験者は異口同音に振り返ります。もし離婚することになると、離婚に伴う費用や購入した住宅はどうするのか?子供の養育費は?など、多くの気苦労やお金の問題がのしかかってきます。結婚する前から離婚のリスクは考えたくありませんが、これは結婚しなければ生じないリスクです。よって、広い意味で結婚のデメリットといえそうです。
教育費の“インフレ“傾向
結婚して子供が誕生。多くの夫婦にとって幸せを感じる時だと思いますが、あえてお金面のデメリットに切り込むならば、教育費は上昇傾向にあるということです。
文部科学省の国公私立大学の授業料等の推移によると、私立大学の授業料は平成元年時点で約57万円だったところ、現在は90万円程度。倍近くまで上昇しています。1人の子供を育てるための負担がどんどん増しているのは結婚を考える上での足かせとなりかねません。
まとめ
あくまで「お金」に絞って結婚のメリットとデメリットを見てきました。もちろん結婚はそれ以外の要因の方が重要だといえます。皆さんの判断基準を大切にしてください。
<結婚のメリット>
・社会保険や税金面、働き方次第で大きな控除や保障のメリットを受けることができる
・NISAやiDeCoを夫婦それぞれに活用できるため、2人協力することで資産が増える
<結婚のデメリット>
・2人のお金の価値観の違いが離婚や訴訟など大きな問題に発展する可能性が
・子供の教育費の負担増
メリットとデメリットをまとめました。どちらも共通して言えることが「早めに制度の仕組みや最新の情報をしっかりキャッチすることが大切」だということです。夫婦2人でメリットを感じる働き方をするためには、前もってそのような雇用契約や勤務体系にしておく必要があります。
「扶養の範囲内」で働くことは、どちらも正社員で働くことと比べると世帯収入は減る可能性があります。これは収入面ではデメリットとなりますが、「働く」ということにどのような価値観を持っているのかでデメリットと感じるのかどうかは変わってきますので、結婚前にお互い確認しておきたいところです。
社会保険や税金は年々制度が変わります。早めに情報に触れることで、2人で話し、お互いが満足のいくライフスタイルを描くことができれば、デメリットを感じることもないかもしれません。もちろん、結婚をしないというライフスタイルにも魅力がたくさんあります。結婚は人生の大きな分岐点となりえますので、ぜひ自分の価値観を大切に後悔しない選択をしてください。
