◆7畳の事故物件は在宅ワークの天国

丸山:けっこういろんな友人が遊びに来ましたよ。大半は「よく住めるな」みたいな反応ですが、中には「全然良いじゃん」という人もいます。
――何人くらい入れるんですか?
丸山:最大3人は何とか。飲み食いするのもベッドの上なので、どんなにきれいに見えても、あまり衛生的ではなかったと思います。寝返りを打つだけでベッドの上の突っ張り棒に吊るしている服がハンガーから落ちてくることもよくあり、とてもストレスでした。
――ここまで、ほぼデメリットしか聞けていないんですが(笑)。
丸山:メリットとしては、僕はADHD的な傾向があって、めちゃくちゃ部屋での探し物が多いタイプなんですが、そういう無駄な時間は完全になくなりましたね。秘密基地みたいな感覚でテンションが上がるところもあって、狭いなりにオシャレな住空間にしようという意識もあります。
――貯金も捗るのでは?
丸山:恥ずかしながら僕の場合、月末には金欠状態になっていることが多いです。部屋が狭いぶん外食が増えたり、定期的にタトゥーを入れたりしているので。

丸山:1時間1万円の時間制で月3万円ぐらいの支出になっています。なんだかんだ音楽の機材や、好きなブランドの服がネットで安く出品されていると、つい買っちゃいますね。ベッド下の収納スペースと、つっぱり棒に吊り下げるくらいしか置き場所ないのに。
――7畳の部屋での生活は快適ですか?
丸山:2.5畳と比べちゃうと、在宅ワークには天国みたいな環境です。家賃6万円の事故物件なんですが、姿勢のほうが大事ですね。ずっとキャンプ用の冷蔵庫を使ってきましたが、冷蔵庫も買いましたし、いまはテーブルもあります。
――幽霊よりも腰を痛めるほうが怖いと。今後また狭小物件に住む可能性はありますかね?
丸山:うーん、どうですかね……。セカンドハウスとして狭小物件を借りられたら最高だなとは思います(笑)。
<取材・文・撮影(インタビュー)/伊藤綾>
―[狭すぎる家、住んでみたらこうだった]―
【伊藤綾】
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii

