◆実はこの出来事が起きる数日前…
「警察が来る前には解決していたのではないか」と話す洋子さんだが、話はこれだけで終わらない。実はこの出来事が起きる数日前、洋子さんはショッピングセンターで駐車枠を大きくはみ出して駐車してきた50代後半ぐらいの男性に嫌な思いをしていたのだ。「ショッピングセンターで買い物を終え、娘といっしょに車へ乗り込んだとき、軽自動車がものすごいスピードでやってきて、隣の駐車枠に駐車したのです。私の車以外、周囲には1台も止まっていないのに、わざわざ隣に駐車し、ジロジロとこちらを見ています」
しかもその車は、駐車枠から大きくはみ出しているようで、ミラー同士にほぼ隙間がない状態。そしてその男性は洋子さんをジロジロ見ながら、膝に置いたファストフードの紙袋からバーガーを取り出してすごい勢いで頬張り、もう片手にはポテトが大量に握られていたとか。
「ショッピングセンターの出入口から少し離れた駐車場で周囲はガラガラなのに、隣の駐車スペースから大幅にはみ出し、当たるスレスレに駐車するとか意味がわかりません。こちらをジロジロと睨むようにハンバーガーを貪りはじめるし、言い知れぬ恐怖を感じました」
◆正義を振りかざすのもほどほどに

「駐車枠に合わせて駐車するのは、状況によっては枠が小さいなど大変かもしれません。でも、ほかに駐車する人のためにもきちんと枠内にとめることが大切だと思いますし、たとえほかの人が悪くても、正義を振りかざして怒りをぶつけるのもどうかと思います」
そして当人同士だけではなく、周囲にいる人たちも嫌な想いをすることを忘れてはいけない。また、ケンカを止めに入る勇敢な人もいるかもしれないが、仲裁人がケガを負うこともある。今回のようなケースを見かけたら、まずは通報することが大事といえるだろう。
<TEXT/夏川夏実>
【夏川夏実】
ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Xアカウント:@natukawanatumi5

