◆ディーラー見積もりから下取り車を外す場合の注意点

そうならないためにも、下取り車の査定額が妥当なものかということを買取業車の査定で判断するのはもちろんですが、営業マンに「この見積書は下取り車を外しても値引き額が変わらないのか?」ということを確認するのが必須となります。
確認して問題ないことがわかったら買取業者に売却の相談をして、新しい車の納車時期の近くに車を売る段取りを組みましょう。
◆年式の古い車は下取りの方が有利かも
比較的新しい車や希少車は買取業車を使った方がお得な可能性はありますが、古い車や故障している車は下取ってもらったほうが有利なケースがあります。ディーラーで車を売買する場合、中古車販売のノウハウだけでなく修理のノウハウも持ち合わせています。買取業車は修理ノウハウが乏しいところも多いので、修理するコストがディーラーよりも高くなる可能性があるため、買取金額が低くなる傾向があります。
ですので、故障している車や古い車はディーラー下取りを選択した方が買取価格が高くなるでしょう。また数万円のために買取屋を何件も回って査定してもらうのは手間がかかり費用対効果が薄いため、お勧めできません。下取り車がどのような車か客観的にわからない場合はセカンドオピニオン的に複数の業者の話を聞いて判断するのも良いでしょう。
<文/宇野源一>
【宇野源一】
埼玉県在住の兼業ライター。大学卒業後、大手日系自動車ディーラーに就職。その後、金融業界の業務・教育支援を行う会社に転職し、法人営業に従事しながら、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP資格を取得。X(旧Twitter):@gengen801

