3.節水トイレに交換する際の注意点
節水トイレに交換する際に注意すべき点を2つご紹介します。

3-1.水圧によって設置できないことがある
節水トイレは少量の水できちんと流すために、一定の水圧が必要です。家の水圧が低いと、節水トイレは設置ができないことがあります。
対処方法としては、低水圧対応の製品を選んだり、水圧を上げる機器(ブースター)を取り付けたりすることもできます。水圧が十分かどうかを自身で判断するのは難しいため、業者に依頼して自宅トイレの水圧を確認してもらうと良いでしょう。
3-2.排水方式によって設置できるトイレが限られる
トイレには「床排水」と「壁排水」の2種類の排水方法があります。既存トイレの排水方式によって設置できるトイレが制限されるため、交換前に確認しておきましょう。
節水トイレは洗浄水量が少ないため、床排水よりも多くの水を使用する壁排水の住宅には設置できないことがあります。設置できても床排水よりも必要な水量が増えてしまい、思ったほどの節水効果が得られないということも起こり得るため、事前に製品の情報を確認しておきましょう。
排水方式は配管がどこにあるかによって見分けることができます。以下の図を参考に、自宅トイレの排水方式を確認してみてください。

画像出典:
4.おすすめの節水トイレ
ここでは、各社の代表的なおすすめの節水トイレをご紹介します。製品選びの参考にしてください。
4-1.TOTO「ネオレスト」

画像出典:TOTO
節水効果や節電効果の高さだけでなく、凹凸を抑えた掃除のしやすいデザイン、汚れがつきにくい素材の便器、便器・ノズルの除菌水での除菌など清掃性の高さが特徴のトイレです。
また、タンク式と水道直圧式の両方の長所をあわせ持つため、低水圧のマンションや戸建ての2階にも設置できる点が魅力でしょう。
4-2.パナソニック「アラウーノ」

画像出典:Panasonic
節水・節電効果の高さとあわせて、水垢をはじく素材や泡での便器内の洗浄機能、スキマを減らした設計などお手入れのしやすさが特徴。
一気に流し切る排水方式でしっかり洗浄できる点も、少量の水で流す節水トイレにおいてはメリットです。
4-3.LIXIL「サティス」

画像出典:LIXIL
高い節水・節電効果に加えて、便器内の汚れやノズルを強力に洗い流す洗浄方法や便器内の泡でのつけ置き、汚れや水垢が落としやすい素材の使用など汚れが付着しにくい特徴があります。
カビやにおいの発生を抑制する除菌機能を備えている点も強みです。

