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爆発的な人気を生んだ「ラブブ」…おじさんもAIも知らない“世界中で売れ続けている本当のワケ”

爆発的な人気を生んだ「ラブブ」…おじさんもAIも知らない“世界中で売れ続けている本当のワケ”

◆「ファッションには希少性が不可欠」という大前提

 もちろんこれら3つはラブブ人気の核となる部分ではありますが、この3つを兼ね備えたキャラクタービジネスなど過去幾多もありました。ではなぜラブブだけがこれほどまでに世界的なムーブメントを生んだのか。それは「ファッショントレンドと結びつく絶妙なタイミングだった」と私は考えています。

 前提としてファッションには希少性が不可欠です。その他大勢と何かが違うからこそ「おしゃれだ」と評されるわけですから、ファッションには前提として「希少性」が必要です。

 もちろん希少性だけでおしゃれだと評価されるわけではありませんが(仮に希少性だけでおしゃれだとされるのであれば、「人と違って裸で道を歩く」こともおしゃれになってしまう)、前提条件として「希少性」は不可欠です。皆と同じでは評価の対象にもなりませんからね。


◆かつてはPRADAの店舗に入れる人は限れられていた

PRADA
Tobias Arhelger – stock.adobe.com
 いわば「普通じゃダメ」なのがファッションです。「いかに多くの人が理解できる範疇(客観性)で普通を逸脱する(希少性)か」がおしゃれの本質であることは、論理的に疑いようのない事実です。ですが、現代ファッションシーンにおいて希少性の獲得は大変困難です。

 昔はそれが金額である程度担保できたりしました。例えば「PRADAやルイヴィトンを着る」というだけで希少性(あくまで希少性のみですが。評価されるには着こなしの整合性という客観性も必要です)は担保できたのです。何しろ普通の人はPRADAのマークは知っていても、PRADAのラインナップまでは知り得ませんでした。PRADAの店舗に入れる人は限れられていたからです。

「いやいや、PRADAは別に客を拒んだりしないでしょ?」と思うかもしれませんが、PRADAなどハイブランドのお店にはほぼ必ずドアマンがいます。ドアマンがいてラグジュアリーな内装の中で、緊張せずに入れる人がどれだけいるでしょう?

 たいがいの人は「自分には場違いだ」と思い、入店できないものなのです。富裕層かそれ相応のおしゃれな人でなければ実際PRADAの商品というのはまったくわからなかったのです。

配信元: 日刊SPA!

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