いつまでも輝く女性に ranune
親に勘当され、会社も辞めて上京…28歳女性がヌードモデルになったワケ「卒アルの撮影でも逃げ回るぐらい写真は苦手でした」

親に勘当され、会社も辞めて上京…28歳女性がヌードモデルになったワケ「卒アルの撮影でも逃げ回るぐらい写真は苦手でした」

◆シミもシワもたるみも、ヌードでは全部美しい

咲月ポートレイトより。’25年夏、川で撮影。「夏は涼しさを求めてよく川に行きます」(撮影:Hidekazu Tabuchi)
熊本県の阿蘇山で撮影。「ジブリのような世界観でとても思い入れがあります」 (撮影:甲斐公康)
 家族との縁を断ち、事務所への所属も見送って、ヌードモデルの仕事に邁進する咲月さん。一体、ヌードという表現の何にそこまで惹きつけられているのか。

「最も大きいのは、ありのままの自分を肯定できること。若さがとかく重視される社会で、アンチエイジングや整形に走る人たちの気持ちは自分もよくわかります。でも写真では、シミもシワもたるみも、全部美しい表現になる。最近では自分でセルフポートレイトも撮り始めているんですが、もし人生の末期に入院することがあれば、病室で自分のヌード写真を撮りたい。それを最後の作品として残したいと思っています」

 上京後、モデル活動に専念できる環境になってからは、摂食障害や躁うつ病の症状も落ち着き、穏やかな毎日を送っている。ただし、身体そのものを仕事の道具とする以上、そこには美しさだけではない現実もある。後半では、ヌードを「仕事」として成り立たせるための、咲月さんなりの工夫や取り決めをフォーカスする。

【咲月】
1997年、山口県防府市出身。中国地方を拠点に会社員をしながらモデル活動を続け、その後上京。現在フリーランスモデルとして、全国各地で撮影活動を行う。25年8月、デジタル写真集『咲月 そのヌード、煌々と光り輝く』(小学館)を発売。 Instagramアカウント:@stk_safety

<取材・文/松岡瑛理 撮影/植田真紗美>

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【松岡瑛理】
一橋大学大学院社会学研究科修了後、『サンデー毎日』『週刊朝日』などの記者を経て、24年6月より『SPA!』編集部で編集・ライター。 Xアカウント: @osomatu_san
配信元: 日刊SPA!

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