いつまでも輝く女性に ranune
女子高生時代に“薬物に手を染めた”29歳女性の壮絶な半生「20歳の誕生日は、閉鎖病棟で迎えました」

女子高生時代に“薬物に手を染めた”29歳女性の壮絶な半生「20歳の誕生日は、閉鎖病棟で迎えました」

◆高校在学中に、“普通じゃない領域”に足を踏み入れる

 またこの時期、やよいさんは普通の女子高生が経験しない2つの領域に足を踏み入れる。薬物と性風俗店勤務だ。

 薬物は、SNSのフォロワーたちを加熱させることに一役買った。

「交際していた人と一緒に薬物をやりました。打った瞬間に『何でもできるんじゃないか』という万能感に包まれて……。そうすると彼氏が『だったら、排泄物を食べてみない?』と。それで彼氏が調達したものを咀嚼して飲み込みました。SNSでは結構ウケたと思います」

 性風俗店勤務について「逆張りだったんです」とやよいさんは振り返る。進学校にいる同級生たちが勉学に勤しむのをみて、「あいつらには真似できない、風俗のお姉さんになる」という“ワル”への憧憬があった。当然、高校生だった彼女を受け入れる店はない。30軒以上の店に断られるが、とうとう身分証なしで勤務できる店を見つけた。性風俗店で働き始めたのは17歳。客と交際するなどして辞めた時期もあるが、8年近くを風俗嬢として過ごした。

 なぜここまで、やよいさんは身を削るのか。この点について、彼女はこう分析する。

「現実世界の私は気が弱くて、自分に自信がなく、挫折ばかりの人生なんです。でもSNSの世界では、そんな私に注目してくれます。若い女性が、少し耳目を引くようなことをやれば、称賛される。認めてもらえるんですよね。それが快感になってしまってやっていたのでしょうね」

◆「天職」と断言できるワケ

ポンコツやよいさん
今でも痛々しい跡が残っている
 だが性風俗店勤務については、“身を削っている”自覚はないと話す。むしろ「天職です」と目を輝かせる。

「長い風俗嬢歴を振り返って、ただのひとりも“嫌いなお客さん”がいないんです。性欲のはけ口として見られていることはわかっていますし、欲望を向けられていることも理解できますが、それでも、ベッドのなかのお客さんはみんな優しい。性行為を通じて、必要とされていることが嬉しいんです」

 反面、高校時代から複数回、自殺を試みて失敗している。「そういえば20歳の誕生日は、閉鎖病棟で迎えました」と力なく笑う。飛び降りて死のうとしたとき、恐怖でつま先が離れなかった。

「この期におよんで、自分の身体が生にしがみついていることを情けなく思いました。もういっそ、自分の人生ごと壊してしまえばいいと思って、薬物を積極的にやった側面もあります。人生をめちゃくちゃにしたいと自滅的な考えになることはしばしばありました」


配信元: 日刊SPA!

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