◆戸崎騎手は京都競馬場のG1で“29戦全敗”
レガレイラの不安要素は何も馬に対してだけではない。むしろ、鞍上を務める戸崎圭太騎手をレガレイラ以上にクローズアップしているファンも少なくない。競馬ファンの間では周知の事実だが、戸崎騎手もまた、地元関東圏に強い“内弁慶”疑惑が掛けられている。
2014年から16年まで、これまで3度全国リーディング騎手に輝いたことがある戸崎騎手。現役屈指の名手であることに間違いはないが、JRAのG1・13勝のうち関東圏での10勝に対して、関西圏では3勝だけ。勝率も関東圏の7.6%に対して、関西圏では4.0%と2倍近い開きがある。
なお関西圏で挙げたG1・3勝の内訳は、中京1勝(2020年チャンピオンズC)と、阪神2勝(2013年・阪神JF、2021年・秋華賞)。つまり今回の舞台となる京都競馬場では一度もG1勝利の美酒を味わっておらず、29戦全敗という成績が残っている。
戸崎騎手は関東を拠点としているだけに、京都での騎乗機会もそれほど多くない。淀の名物といわれる3コーナーの坂の上り下りに不慣れな側面もある。レガレイラは脚質的にも、鞍上がゴーサインを出すタイミングが非常に重要となるだけに、3コーナーの難所をクリアすることが勝利の条件となってもおかしくないだろう。
◆上位人気で結果が出ない“勝負弱さ”も…

一方で、戸崎騎手は4~7番人気の馬に騎乗時は70戦10勝で、勝率は3番人気以内時の3倍以上の14.3%へ跳ね上がる。まさに5番人気で出走した昨年の有馬記念がドンピシャの条件だったというわけだ。

