
◆無痛分娩に反対する夫に「出産費用を半分払うから好きにさせてほしい」と提案
「私はあり派です」と話してくれたのは、本村レミさん(28歳・仮名)だ。去年、彼女は第一子を出産したが「完全折半でした」と話す。
「夫やその家族は『自然分娩で産んでほしい』という考えで、『出産の痛みを感じることが大切だ』みたいなことを言ってましたね。ただ、私は絶対に無痛分娩で産みたいと思っていました」
レミさんは周りの出産経験者の意見を聞いて「自然分娩は絶対にありえない」と考えており、大好きな夫の意見とはいえ、自然分娩には首を縦にふれなかったそうだ。
「いつもは喧嘩もしないのに、結構揉めてしまって。どうしても嫌だったので、最終的に『自然分娩で産むことを考えたら、怖くてストレスがえぐい。出産費用を私も半分出すから好きにさせて欲しい』とお願いしました。当初は旦那が全て出す予定でしたが、無痛分娩だと、確かに金銭的負担は大きいと思って……」
夫は「そこまで言うなら」とOKした。レミさんは「働いていて良かった」と思ったそう。
「私が専業主婦で貯金ゼロだったら、この選択肢もなかったかと思うと怖いですね(苦笑)。共働きに加えて、独身時代の貯金がおそらく旦那よりあるので、この提案が出来ました。助成金も出るし、最悪全額払っても大丈夫だったけど。折半で提案してOKしてくれたので良かったです」
◆「入院して休んでたのは君」出産費用を半分請求してくる夫

まみさんは、出産費用は当然、夫が出すものだと思っていたが、出産後に「普通に半額請求されました」と真顔で言う。
「1ヶ月検診が終わった頃でしょうか。普通のテンションで病院の領収書を見せられたんです」
まみさんは「はい」と受け取ると「半分でいいよ。いつくれる?」と聞いてきたようだ。
「話し合ってはなかったものの、旦那が払うと思ってました。『なんで?』と聞くと『入院したのは君じゃん!』と。いやいや、おかしいでしょう? と微妙な表情でいると、『病院で休んでいたのは君じゃん!半分も払う俺って優しくない?』と……。出産なのに“休んでいた”とは一体どういう解釈なのか、理解に苦しみました」
夫の主張に対して、強烈に違和感を覚えたまみさん。だが、夫の勢いは止まらない。
「今回の出産費用だけではなく、今後も教育資金は『全て割り勘にしょう!』と言うのです。私はもともと旦那より手取りが少なく、今は産休を取っています。それなのにこれからずっと割り勘っておかしくないですか……? それなら私に給料を渡してもらって、ちゃんと家計簿つけたいのに、それも嫌だって言うし」
さらに夫は育児に参加することは少なく、「泣いてるよ」「おむつ濡れてるよ」などと、まるで他人事なんだとか。
「彼からしたら『半分も出してやってる』っていう感覚なんでしょう。子供が生まれる前までは、気にならなかったけど、こんな変な価値観の人だと思わなかった。最近は、この人と結婚してよかったのか、自問自答しています」

