秋のバラ苗予約スタート! 夏バテバラの回復におすすめのプロ推奨資材&作業ポイントも詳しく解説

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要チェック! 水やりしていても吸収できているとは限らない!

もう一つ、これまでのお手入れを振り返って思い出していただきたいのが、大切なバラを気遣って頻繁に水や肥料を与えていなかったでしょうか。そうした場合、本来は水を探し求めて伸びる根も伸びていないのです。

頻繁に水や肥料を与えられたバラの株は、地中奥深くまで根を伸ばさずとも水が与えられる状況なので、地上部分の枝葉だけはしっかりと成長することができます。そうやって甘やかされて育ったバラは、猛暑で地上部が緊急事態に陥っていても、根の量が少ないため、葉への水分補給が間に合わず、葉を落としてしまうというのも夏バテの原因になります。

そのような状態になった場合、改めて肥料や水を与えても回復するどころか、ますます元気がなくなってしまうことさえあります。ここで重要なことは、「十分な水やり=バラに足りている」ではないということです。夏から初秋のバラでよくあるのは、葉がしおれていて水切れしているように見えるのに、土は濡れていているという状態です。これはまさに、水不足ではなく「空気不足」と「根の減少」の典型例です。

水はあっても、空気不足でバラに水を吸い上げる力がなくなってしまっていたり、根の量が足りないために、バラの体内で脱水症状が起こり、本来芽吹くはずの新芽が出なかったり、春には青々と茂っていた葉が落ちてしまうのです。

バラの脱水症状を回復させるには土壌改良が必須

水不足のバラ
葉がだらりと垂れて、脱水症状を起こしたバラ。

この空気不足の解消と根の量を回復させる方法は、カチカチの表土をシャベルやフォークでほぐすこと。水が浸透すると同時に空気が根に届くように改善するのが、夏バテ株の回復方法の一つです。これは鉢植えでも庭植えでも同様に必要です。庭植えのバラは地中深くに根が張っているので「表土をほぐしただけではダメなのでは」と思われるかもしれませんが、水や栄養を吸い上げるのは地表近くに生えている根が一番重要ですから、空気不足を解消するためにはまず「表土をほぐす」ことが大切です。

夏のバラ

バラの根が張っている範囲の表土をほぐせば、空気不足が解消されますが、一度ほぐしただけでは、また秋雨や水やりで再びカチカチになってしまいます。そこで、すぐに土が固まってしまうのを防ぐために活躍してくれるのが、堆肥などの土壌改良材。農家では、収穫が終わった段階で必ず堆肥をすき込んで土を耕します。それは、作物が栄養を使い切って固くなった「やせた土」を「ふかふかのよい土」に戻すため。バラも同様に、堆肥などの土壌改良剤をすき込んで土をふかふかにすることが夏バテ回復の近道です。

この作業を行うことで嬉しい気づきもあります。バラに致命傷を与える2大害虫のテッポウムシ(カミキリムシの幼虫)とネキリムシ(コガネムシの幼虫)を発見できるチャンスでもあるのです。夏のうちにこうした被害に気付くことができれば、手遅れになる前に駆除することもできます。

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