プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年9月21日にユーチューブを更新し、DeNA三浦大輔監督(51)の去就について、条件付きで「続投でもいい」との見解を示した。

「進退という意味ではすごく難しい」
就任5年目となる今シーズンは、すでに阪神がリーグ優勝を決めており、チームは21日時点でリーグ2位。クライマックスシリーズ(CS)の本拠地開催をめぐり、3位・巨人と激しい2位争いを展開している。
球団OBで、12年にヘッドコーチを務めた高木氏は、三浦監督の去就について、「昨年の日本一だとか、いろいろ考えると、代えるのはどうなのかなと思う」とし、次のように今シーズンを振り返った。
「梶原(昂希)が定着できなかった。ショートの森(敬斗)は、今年レギュラーとして任せられるだろうと思ったが、それができなかった。そういうことを考えると、厳しさという意味では、足りなかったという感じはする。俺は扱いによっては優勝できたと思う。これが2位で、一時は低迷していた時もあった。進退という意味ではすごく難しい」
三浦監督は、21年にDeNAの監督に就任し、1年目は最下位に終わった。2年目は2位、3年目は3位と、2年連続でAクラス入りを果たした。
「監督はトータルで何位になるかということが問われる」
昨シーズンは、レギュラーシーズン3位ながら、CSを勝ち抜いて日本シリーズに進出。パ・リーグの覇者ソフトバンクを4勝2敗で破り、日本シリーズを制した。
高木氏は「(昨年の)日本シリーズのときは抜群にさえていた。今年の場合、長期戦になってくると、いろいろ出てくる。守備隊形がちょっと違うとか。データを用いながらも、なんで1点やるのかなという。データ的には全然点を取っていないのに、なんで1点やってもいいような体制を取るのかなと。いろいろあるが、監督はトータルで何位になるかということが問われる」とし、こう続けた。
「監督として今2位。何位でゴールするかが問題。2位になって、クライマックスシリーズを地元でできるのだったら、功績はでかいと思う。代えなくてもいいと思う。2位で、地元でクライマックスシリーズをやったら、収益をもたらしているわけだから、続投でもいいと思う。何年もやる必要はないが、1年間継続でもいいと思う」
三浦監督の去就は現時点で不透明で、スポーツ紙の報道によると、17日に開催されたオーナー会議に出席したDeNAの南場智子オーナー(63)は、報道陣の取材に対して、三浦監督の去就について明言を避けたという。