いつまでも輝く女性に ranune
「出てくる話はほぼ実話」“信じすぎる原作者”と“信じない作画担当”──正反対の2人が作る異色オカルト漫画の裏側

「出てくる話はほぼ実話」“信じすぎる原作者”と“信じない作画担当”──正反対の2人が作る異色オカルト漫画の裏側

◆「登場するオカルト現象はほとんど体験談」(角)

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──『トムライガール冥衣』には、さまざまな「性の未練」がある幽霊が登場していきますよね。

角:作品に登場するオカルト的な現象は、ほとんどが私の体験や、取材で聞いた実話です。木の穴に自分のモノを入れる話(第8話/1巻収録)のように、ずっと物体と性行為をしている人や、呪物に性器を擦りつけていた人も知っています。

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──ファンタジーのようで実はリアル。そんな角さんの原作を、文野さんはどうやってマンガに落とし込んでいるのでしょうか。

文野:角さんの豊富なオカルト知識に裏打ちされたエピソードやセリフ、細かな用語のひとつひとつにまでリアリティがあり、それこそが作品の大きな魅力だと感じています。だからこそ、普通の女の子である冥衣ちゃんを通して、その面白さを漫画で伝えられたら嬉しいです。

◆男性から見て可愛いと思ってもらえるように工夫(文野)

──主人公が普通のOL「冥衣ちゃん」である理由は?

角:SPA!読者にオカルトを楽しんでもらうため、オカルトに染まっていない「冥衣ちゃん」にしました。奇妙な物語と読者をつなぐ存在になってほしいと思っています。

文野:冥衣ちゃんは出版社勤めで、ファッション誌からオカルト雑誌へ異動し、興味のなかった世界に巻き込まれる女の子。イマドキっぽい女の子としてビジュアルを考えました。SPA!の読者層を意識し、男性から見て可愛いと思ってもらえるように工夫しています。

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──文野さんが考える「男性から見て可愛い女の子」というのは?

文野:丸顔で目が大きくて、おっぱいも大きい(笑)。見た目だけでなく、正義感があり感情移入できる、好かれる人柄の子です。

角:文野さんに原作を渡したら、すぐに今の冥衣ちゃんのイメージが出てきて驚きました。最初からイメージ通りで感謝しています!


配信元: 日刊SPA!

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