◆胃がん、腎障害、失明……。市販薬に潜む健康リスク!
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’24年の医療費は高齢化や慢性疾患の増加で過去最高の約48兆円(速報値)に達し、財政を圧迫する最大要因となっている。
そこで医療費の“削減先”として政府が選んだのが、閣外協力する日本維新の会が推し進める「OTC類似薬」の保険適用除外だ。
OTC類似薬とは、市販薬と成分や効能がほぼ同じでありながら、原則として医師の処方箋が必要な医薬品のこと。本来は保険適用が前提で、患者の自己負担は1~3割に抑えられ、多くの国民の健康を支えてきた。
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「3割負担で処方されていた薬が10割負担になるので、単純計算でも3倍超の負担増です。その上、保険適用外になった医薬品は、メーカーが自由に価格を設定できる。CMなどの広告費も上乗せされるので、OTC類似薬の値段は跳ね上がります。患者の負担は重くなるばかりです」
◆市販薬の誤用で健康を害しても自己責任!?
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現在までに約200品目が承認されているが、今回は一気に約7000品目のOTC類似薬が、市販薬に移行する。そのインパクトは絶大だ。
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「大前提として、用法・用量を守れば健康を害することはありません。誤用して健康を損ねたとしても自己責任。そもそも胃薬、鎮痛薬、ステロイドなどリスクが大きいOTC類似薬は、薬剤師による服薬指導を受けなければ購入できない要指導医薬品です。ただ、店舗ごとに厳格な規制を設けても、患者がドラッグストアをはしごすれば数か月分の薬を購入可能で、誤用の一因になりかねません」

