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13周年を迎えたi☆Ris、声優アイドルユニットとして「アニソンを歌う」という個性は無くしたくない

13周年を迎えたi☆Ris、声優アイドルユニットとして「アニソンを歌う」という個性は無くしたくない

◆久しぶりに感じた小さな会場の照明の熱さ

――MVのなかではデビューから間もない頃に立っていたような大きさの会場のステージでパフォーマンスをするシーンもありましたね。

山北:昔の自分たちみたいなシーンでは、その当時のイメージを念頭に置いてやってました。i☆Risの並びだと、だいたいバミリ(ステージ上の立つ位置の目印)が真ん中の0から上下に向かって3まであって。狭い会場だと、端っこに近い3に行ったとき、照明が当たって激熱いっていう(笑)。あの熱さを久しぶりに感じましたね。

久保田:照明、熱いよね〜。

若井:わかる。

i☆Ris  山北早紀、若井友希、久保田 未夢 「夢へのヒトカケラ」
久保田:MV撮影の日は、ライブシーンを撮ることは聞いてたけど、お客さんが入るって知らなくて。当日会場に入ったら、エキストラの方たちがたくさんいて、どなた……?って感じでした。時間がなくて振り付けをフル尺で入れてなかったので、撮っていくうちに上手くなっていったらいいか、くらいの感じだったのに、観客がいるなら話が違うよ!って。

MV撮影でスタッフしかいない現場と、お客さんがいる前では全然違うから、みんなライブのスイッチが入ったと思います。

山北:そもそも「愛 for you!」のMVと違って、観客席にいるエキストラのみなさんは私たちのファンじゃないんですよ。

若井:曲のノリ方を伝授したり、普段とは違う雰囲気でしたね。中には「声優を目指して学校に通ってます」って子もいて。ひとりだけ、私たちのファンもいました。たまたま応募したらこの現場だった、みたいな。

――今回のMVでは、別の女優さんが久保田さんの昔の姿を演じて、ステージを見上げてアイドルに憧れる描写もありました。同じような境遇のエキストラの方もいたわけですね。

山北:そうですね。あの役はなかなか良いキャスティングでしたね。

久保田:ね、似てたよね。


◆約3年ぶりのアニメタイアップへの想い

――i☆Risとしては約3年ぶりのアニメタイアップ曲となります。「声優アイドルユニット」として活動してきたなかで、アニソンを歌うことの意義についてはどのように感じられていますか?

i☆Ris  山北早紀、若井友希、久保田 未夢 「夢へのヒトカケラ」
若井:「アニソンを歌うユニット」というアイデンティティは無くしたくないと思います。声優アイドルっていう個性を保ちたいし、普通のアイドルになっちゃうと、それはi☆Risではない。アニタイ(アニメタイアップ)をやりたいって思ってたから……。

山北:韻を踏んでるね。

若井:アニタイ、やりたい。そう思ってたから、すごくうれしいし、ちょっとホッとしてる気持ちもあります。

山北:いろいろなお仕事をさせていただくとき、アニタイがあるだけで引っかかるセンサーが増えるんですよ。私が「こういうユニットで活動をしてます」って説明すると、「あ、そのアニメ見たことある。その歌、歌ってたんだ」って言ってもらえることが多くて。そういう引っ掛かりは、少しでも多いほうがいいですよね。

久保田:ふたりとまったく同じ考えです。数多いるアイドルさんのなかで、最近はアイドルがアニメの歌を担当することも増えてきて。そのときに、違うジャンルのアイドルがアニソンを歌ってくれたっていう見え方になることがあるけど、私たちだとそうはならないのが、私たちの個性なので、そこは大事にしたいですね。

あと、最近は海外の方たちがアニメをたくさん見るようになっていて、そこをきっかけに曲を聴いてもらえるチャンスもある。間口を広げるためにもアニメタイアップの曲を歌っていきたいと思います。

配信元: 日刊SPA!

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