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13周年を迎えたi☆Ris、声優アイドルユニットとして「アニソンを歌う」という個性は無くしたくない

13周年を迎えたi☆Ris、声優アイドルユニットとして「アニソンを歌う」という個性は無くしたくない

◆意外と相性が良い3人「一人っ子だからかな」

――海外といえば、今日の3人は今年5月に中国の北京で開催されたファンミーティングに参加したメンバーでもあります。現地のファンの反応は?

若井:暖かく迎えてもらえて、海外にも応援してくれる人が本当にいるんだな……ってしみじみ感動しちゃいました。SNSだけ見てると、外国の方たちも日本語でコメントしてくれてるので、普段はなかなか実感できないんですよ。会いにいかないとわからないもんだな、と思いましたね。

――そのほかに、印象に残っていることはありますか?

山北:北京ダックが二層に分かれてるって、初めて知りました。

久保田:ね。お砂糖を付けて食べるんですよ。おいしかった〜。

若井:コラーゲンみたいな部分があって、そこを砂糖に付けて食べると、口の中で溶けるんです。あれはうまかった〜。

i☆Ris  山北早紀、若井友希、久保田 未夢 「夢へのヒトカケラ」
山北:あとは雑貨屋、キャラクターグッズのお店でひたすら買い物して。

久保田:それこそ、ラブブがこんなに流行る前にたくさん見たよね。

若井:そうそう。で、みんな推しが違うから、大声で教え合って。

山北:誰かの推しのグッズを見つけたら、「ねえ、いたよ!」「ちょっと待って!」って。そんなことばっかりしてた。この3人は意外と相性が良いなと思いましたね。

久保田:たしかに。

若井:みんな一人っ子だからかな?

久保田:みんなでマッサージも行きました。めちゃ楽しかった。

若井:満喫しかしてない。

山北:月イチくらいで行きたいね。


◆計画性が加わったi☆Risは最強

――では最後に、13周年ライブ「i☆Ris 13th Anniversary Live -TITLE MATCH-」について、お聞きします。

i☆Ris  山北早紀、若井友希、久保田 未夢 「夢へのヒトカケラ」
若井:この取材(10月初旬実施)のあと、リハなんですよ。

久保田:このスケジュール感は、今までのi☆Risとは思えない準備の速さ。これは拍手喝采です。

山北:いつもなら、ぜんぜんまだ始まってないよね。

久保田:始まってないね。このライブのキービジュアル、たしかアニサマ(アニソンのフェス「Animelo Summer Live 2025 “ThanXX!”」)の頃に発表されたんですけど、その時点でタイトルも決まって、パンレット用の撮り下ろしも全部終わってたっていう快挙。

若井:いつも告知のタイミングではタイトルが決まってなかったもんね。タイトルは後日発表っていう。

久保田:セトリも今までにないスピードで決まって。去年は表立った活動が多かったけど、今年はみんなにお見せしていない裏の部分の気合を感じる。

山北:i☆Risって活動が長いからアドリブに強いけど。逆に言うと、今までは短い準備期間であれだけのライブをやってこれたから、そこに計画性が加わった今年は最強じゃないかって思います。今の段階では、準備万端です。



◆もうひとつ自分の殻を破りたい

――タイトルに込めた思いや準備の状況について教えてください。

若井:i☆Risのファンって、すごくパワーがあるなって思うんです。ライブでは私たちもそのパワーに負けないくらいに歌うし、またそれに負けないくらいに声を出してくれる。それが戦いっぽいなって感覚があって。

うちらに負けずに声出せよ!みたいな、盛り上げの戦いでもあって、どっちがより楽しめるかっていう勝負でもある。セットリストのなかでは、そういう戦いのパートをつくってあるので、いつも以上に気合を入れてきてほしいです。

山北:友希ちゃんが言ったように、ファンとうちらの戦いでもあるし、うちら同士の戦いでもあるかもしれない。もう一つ、己との戦いでもあって、私はここ数年ずっと、つねに自分との戦いだと思ってきました。

最年長で、最年少とはオリンピック1回ぶん離れてるので、私がボロっとなっちゃったら、みんなが「もうそこそこでアイドルは辞めたほうがいいかな」って思っちゃうかもしれない。

特に去年は、劇場版があって、ぴあアリーナMMという大きな会場でライブができて、かつてアイドルに憧れてきた自分としてはもうご褒美が与えられちゃったんです。でも満たされちゃうと成長しなくなるじゃないですか。

その意味では、もうひとつ自分の殻を破りたいなっていう意味で、自分との戦いっていう意味合いも強いですね。



久保田:ふたりが全部言ってくれたので、付け足しになっちゃうんですけど。i☆Risのオタクって、たまに我々より勢いがすごいときがあるんです(笑)。ライブの主役はi☆Risなのに、たまに食ってかかろうとするというか。そのくらい気合を入れて来てくれるので、負けないようにパフォーマンスしたいです。

みんな、i☆Risのキラキラかわいいアイドルな一面だけじゃなく、まだ野心を持ってぎらぎらしてる私たちのことも好きだと思うので。もう13周年なのにまだ負けず嫌いで、「まだ売れてないですけど」って顔してる野心家なところも好きだと思うので、みなさんも野心を持って戦いにきてくれたらうれしいなと思います。

【i☆Ris】
‘12年、結成。リーダーの山北早紀、芹澤優、茜屋日海夏、若井友希、久保田未夢からなる5人組声優アイドルユニット。11月19日にリリースする26thシングル「夢へのヒトカケラ」は久保田がヒロインのティノ・シェイド役を演じる、TVアニメ『嘆きの亡霊は引退したい』第2クールのエンディング主題歌。カップリングにはパチンコ遊技機『カケグルイ』の挿入歌に起用の「Romantic Showdown」が収録されている

<撮影/尾藤能暢 取材・文/森 ユースケ ヘアメイク/原田琴実 門口明加>

配信元: 日刊SPA!

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