◆傷と向き合い、自分を「ほどく」ために書き続ける

すっかり冷めた唐揚げを頬ばり、朗らかな表情で神野は語る。取材場所のカラオケボックスには、利用時間終了10分前を告げるアラーム音が静かに鳴っていた。
「こうやって書いていけるのも、現役時代から何もいわずに隣にいてくれる友達や周囲の人たちのおかげ。私、本当に人には恵まれているんです。
仕事柄、どうしても家にこもりがちになってしまうけど、最近はなるべく外に出かけようと思って運転にも挑戦しています。大学時代はコロナで旅行もできなかったから、いずれ海外にも行ってみたいですね。
最近は友達に勧められた恋愛リアリティーショーにもハマってるんですよ。でも私自身、恋愛はダメなんですよね〜(苦笑)。これは今後の課題かな!」
自分をほどき、過去を許し、手放す──そのためにも神野は書き続ける。
<取材・文/アケミン、撮影/藤井厚年>
【アケミン】
週刊SPA!をはじめエンタメからビジネスまで執筆。Twitter :@AkeMin_desu

