◆フワちゃんの“プロレス復帰”が最適解だと感じる理由
少し前に、プライベートのフワちゃんをしつこく撮影する者に、彼女がキレる動画が出回っていた。有名人は有名人としてでしか生きにくいことが、よくわかる。落ちた有名人に人々は敬意を払わないらしい。フワちゃんが、ネットメディアによる「オルタナティブ芸能界」に復帰したとしても、従来のように活躍する姿をどうしてもイメージすることができない。また、例えばユーチューバーとして復帰しても、従来の(人が他人に払うべき最低限の)敬意を取り戻すことができないように思えてしまう。
プロレスの方がずっと活躍する姿が想像できる。プロレスラーとしてスターになれば、それこそ気安く接することのできないオーラを身に付けることだろう。フワちゃんは、唯一にしてベストのチョイスをしたように感じる。
もちろん、プロレスラーは本当に厳しい仕事だ。私は10年以上にわたって、毎月1回、レジェンドレスラー達にインタビューする仕事をしている。彼らが体に負ったダメージの深刻さを目の当たりにして、胸を痛めることも多い。
間違いなく命がけの仕事だ。フワちゃんの武運を祈らずにはいられない。
文/椎名基樹
【椎名基樹】
1968年生まれ。構成作家。『電気グルーヴのオールナイトニッポン』をはじめ『ピエール瀧のしょんないTV』、週刊SPA!にて読者投稿コーナー『バカはサイレンで泣く』などを担当。KAMINOGEにて『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』を連載中。Xアカウント @mo_shiina

