2025年もあと1ヶ月と少し。「新語・流行語大賞」や「今年の漢字」など1年を振り返る企画が動き始めました。というわけで今回は、2025年、ゲーム業界の明るいニュース&暗いニュースを振り返っていきたいと思います。
まずはポジティブな話題といえば、6月5日に発売された新ハード「Nintendo Switch 2」のヒット。11月4日の任天堂中間期決算によると、発売から約4ヶ月で1000万台を突破、予想販売数量も2026年3月までに1900万台へと上方修正されました。任天堂のハードは代々当たり外れが大きい印象がありますが、初代Switchの成功をうまく後継機につなげた形です。

◆弱肉強食!? あの老舗ゲームメーカーが買収

3月27日には『アサシンクリード』でおなじみのユービーアイソフトが、中国のゲーム最大手テンセントから約11億6000万ユーロの出資を受け、『アサシンクリード』『ファークライ』を始めとする看板ブランドの開発を統括する子会社を設立。この子会社の25%をテンセントが保有する体制になったというアナウンスがありました。
昨年末からテンセントに買収されるという噂が取りざたされてきたユービーアイソフト。今回はひとまず完全買収ではありませんでしたが……。
また、9月29日には、『Apex Legends』『バトルフィールド』『EAスポーツ』で知られるエレクトロニック・アーツ(EA)が、サウジアラビアの政府系ファンド・PIFなど複数の投資会社に約550億ドルで買収され、株式を非公開化することが発表されました。2026年はこうした買収や再編の動きが日本にも波及するかもしれません。
◆今年も起こった“光速サ終”の悲劇
ネガティブニュースの2つ目は、ゲームアプリの“早期サ終”。ここ数年、配信数ヶ月でサービス終了となり、SNSをざわつかせるタイトルが増えていますが、今年も出てしまいました。「構想4年・総開発費30億超えの超大型プロジェクト」をうたったブロックチェーンゲーム『TOKYO BEAST』(開発:gumi)は、6月9日の配信開始から約2ヶ月半後の8月24日でサービス終了。理由は「運用コストとのバランスを取ることが困難な状況に至った」(公式noteへの投稿)とのこと。
また、セガの『三国志大戦』からライセンスを受けた軍勢カードバトルゲーム『魁 三国志大戦 -Battle of Three Kingdoms-』(開発:double jump.tokyo)も、4月30日配信、10月31日サービス終了。
どちらもブロックチェーン技術を用い、ゲーム内通貨が現実の仮想通貨取引所に上場される、「遊んで稼ぐ(Play to Earn)」をコンセプトにしていました。鳴り物入りのジャンルでしたが、ブームには至りませんでした。

