
基本の美白ケアをしていても時々ぶつかる美白ケアの壁。
そんな「こんなときはどうしたらいいの?」という疑問に、トータルビューティ―アドバイザーの水井真理子さんが答えてくれました。
教えてくれたのは・・・
トータルビューティアドバイザー
水井真理子さん
エステ、アロマ、東洋医学を学び、肌だけでなく、心や生活習慣にまでアプローチするお手入れを提案。その幅広い知識と経験を活かして、パーソナルな肌診断を得意とする。
秋の美白ケアの役目は紫外線ダメージのリセット
日焼け止めを使っていれば美白ケアは不要と思っていませんか?
「日焼け止めをつけていても塗りムラがあったり、汗で流れ落ちたりして、意外とまだら焼けします。また、『洗濯物を干すだけ』『近所に出かけるだけ』と、短い時間だからと日焼け止めを塗らずに陽の下に出る人も。こういう〝ちょこっと日焼け〟の積み重ねが、シミやくすみとして現れます」と水井さん。
美白コスメは春先に発売されることが多く、〝美白ケアは春にするもの〟というイメージを持っている人も多いと思うのですが。
「春の美白は、紫外線ダメージを受けにくい肌にするため。秋の美白は、受けた紫外線ダメージをリセットするため。過酷な夏を美白ケアで挟めば、鬼に金棒です!」
しかし、ただ美白コスメを使えばいいわけではないのが50代の肌。
「新陳代謝が落ちている大人の肌は角質がたまりやすく、化粧品の浸透がしにくい状態。秋の美白は、まず角質のケアから始めましょう。そして、保湿をお忘れなく。季節が進むにつれて湿度は下がり、乾燥が加速します。乾燥した肌では化粧品も効きにくいですから」
さらに水井さんは、お手入れする気持ちも大切と言います。
「ストレスって血流を滞らせるんです。〝効いている〟と思いながらのケアは、前向きな気持ちが自然とストレスを払拭。めぐりのいい肌は、〝効き〟がよくなります。気持ちの面も、大いに化粧品の効果を引き上げてくれると思います」
Step1
硬くなった肌をスクラブ洗顔料で柔らかくほぐす
夏は強い紫外線に加えて、室内と屋外との寒暖差もダメージとなり、肌のターンオーバーを乱す原因に。
角質がたまって肌がゴワつき、化粧品が浸透しにくくなります。スクラブ入りの洗顔料で、古い角質を取り除きましょう。
1. 小さい円を描くように下から上にクルクル
洗顔料をまず頬にのせ、人差し指、中指、薬指の先端で下から上へクルクルと動かして、毛穴汚れを浮き上がらせる。その後顔全体に広げ、同様にクルクル。
2.小鼻や口の周りは中指1本で小刻みに
目の周りを避けて、全体へのばしていく。
皮脂分泌が多く汚れがたまりやすい小鼻は、中指先端の腹で細かく上下に動かす。口角の際も角質がたまりやすいので忘れずに。
3. 顔と首の境目のフェイスラインも
古い角質でザラつきがちなフェイスラインとその裏側、あご周りにも、指先を密着させてクルクル。
急ぐと力が入って刺激になるので、ゆったりとした気持ちで。
4. 見落としがちな生え際、耳も角質オフ
生え際までしっかりケアを。
紫外線対策を忘れがちな耳は皮膚が硬くくすみがちなので、耳の縁をつまむようにスクラブをかけて。最後はていねいにすすぐ。

