◆監督が粘り強く謝罪した結果
クレーマーなら毅然とした対応を取ればいいのだが、施設の職員は区から委託を受けた業者。こうした低評価の書き込みは、継続して委託を受ける際に支障になりかねないと判断した委託業者は、サッカーチームの監督とコーチに対応を求めたという。その後、Aさんたちと監督、コーチ、施設の職員で話し合いを行い、監督から謝罪の電話、施設の職員から謝罪のメールを送ることになったようだ。
「電話に出たのは男性で、神経質な感じの方だったようで、ずっと監督をまくし立てたそうです。ただ、監督も粘り強く謝罪と説明をして、最終的には謝罪を受け入れたとのことでした」
その後、クチコミは削除された。そして後日、監督とコーチから改めてこんな話をされたという。
「ユニフォームを着ているときは、クラブの一員としての自覚を持つ必要があります。周囲への配慮も含めて、社会のマナーを学ぶ場です。クラブの名前、個人の名前がわかるものを持っているときの行動には注意しましょう」
Aさんは「クレーマーなんて無視すればいいのに」と当初は思っていたのだが、多くの人が関わることで問題は複雑になり、深刻なものになっていくのだと身にしみたという。
確かに公共の場で騒ぎすぎるのは良くないことだ。加えて団体や個人が特定されるようなものを持っていたなら、なおのこと。とはいえ、ファミレスでワイワイ食事を楽しんでいたらクレームが来るとは……。なんとも世知辛いことだと感じたのは、筆者だけだろうか。
文/谷本ススム
【谷本ススム】
グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター

