いつまでも輝く女性に ranune
「車を降りて運転席の窓をドンドン」激昂する“あおり運転”の男を一瞬で黙らせた老紳士の機転

「車を降りて運転席の窓をドンドン」激昂する“あおり運転”の男を一瞬で黙らせた老紳士の機転

◆朝の繁華街で始まった出勤前の攻防戦


 山本由香さん(仮名・20代)は、出勤前に職場近くのコインパーキングを探していた。雑居ビルが立ち並ぶ繁華街の細い道を進んでいたとき、前を走っていた黒いセダンが突然ハザードをつけたという。

「止まるのかなと思って減速したら、急にバックしてきたんです。ぶつかると思いました」

 慌ててブレーキを踏むと、セダンは山本さんの右手の駐車場に滑り込み、すれ違いざまに大音量のクラクションを鳴らした。

「鼓膜が“ビリっ”ってしたくらいの音でした。繁華街なので、正直、“その筋の人”かもって思いました」

 そのセダンは再び動き出し、今度は山本さんの後方に張りついた。車間を詰め、左右に車体を揺らしながら挑発してきたのだ。

◆軽自動車の機敏な動きで逃げ切った


「早く逃げたいけど、繁華街って道が狭いし人も多い。下手にスピードを出したら事故を起こすと思いました」

 焦る気持ちを抑え、山本さんは“あえて低速”を維持したという。そして、通勤ルートを変え、裏道へハンドルを切った。

「軽自動車のよいところは、小回りがきくことです。相手はセダンだから、狭い道ならついてこれないかもって思ったんです」

 角を曲がると、開店準備中の飲食店の前にワゴン車が止まっていたそうだ。スタッフが荷物を運んでおり、道幅はさらに狭くなっていた。

「バックミラーを見たら、黒いセダンは見えませんでした。通れなかったみたいで、後ろから別の車がきて詰まっていましたね」

 山本さんはそのまま路地を抜け、目的のコインパーキングへ到着。車を止めた瞬間、緊張がほどけたようだ。

「心臓はまだドキドキしてたけど、恐怖よりも“冷静でいられた”っていう安堵感のほうが大きかったです」

 勤務時間まで少し余裕のある時刻を確認し、ようやく落ち着いたという。

<取材・文/chimi86>

【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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